エルバン「ビルマの琥珀」ゴールド感のある黄土色が美しいインク
こんにちは、クリポンです。
万年筆が好きになると、どうしても避けられないというか、インクの誘惑に負けてしまいがちです。私はそれほど数は持っていない方だと思いますが、やっぱりちょこちょこと買ってしまいます。新しい色を試すのって、万年筆ユーザーにとっては楽しみの一つですよね。
インク選びはお店でなんとなく選ぶこともあれば、ネット上の画像で見れば、好みに合うかどうかおおよそ分かるので、その印象に従って購入することもあります。
そして偶然にも、自分の好みにピッタリ合うインクであった時の嬉しさといったらありません。こんな時はまるで宝くじにでも当たったかのような、テンションの上がり方になります。
しかしインクは自分で書いてみないと分からないもので、思っていたものと違った、なんてこともよくあります。
今回は私的には大当たり!エルバンのインク「ビルマの琥珀」についてお届けします。
海外でも人気! エルバン「ビルマの琥珀」
何かと使えそうな黄土色インク
エルバン「ビルマの琥珀」です。

エルバンのたくさんあるインクの中で、ビルマの琥珀は日本・海外を問わず人気色の一つです。このインクを話題にする人は海外でも結構多いように思います。
長年存在するインクであり、人気のほどは知っていましたが、私は使ったことがありませんでした。たまたまセット買いした中にこのインクが入っていて、書いてみて思わずこれはいいなあと。噂通りの可愛さです。
もちろん人それぞれに色の好みはあると思いますが、一度万年筆に入れたら、ノートや手帳などあちこちに書きたくなりそう。なかなか読みやすい色でもあり、使い勝手が良さそうです。
琥珀とは? 1億年前に思いを馳せて
エルバンのラベルには、しばしば色のヒントとなるイラストが描かれています。

卵のようでもありますが、タイトルにあるビルマの琥珀です。
宝飾品として扱われる琥珀は、化石樹脂とも言われ、樹木の樹脂から作られます。土の中に溜まった樹脂が、数千万年もの長い年月をかけて固まり、琥珀となるのです。
世界には例えばバルト海など、有名な琥珀の産地があります。日本では岩手県の久慈(くじ)市が有名です。
ミャンマー(ビルマ)も琥珀の産地として知られています。琥珀は産地によって作られた年数に違いがあり、中でもミャンマーの琥珀は古く、約1億年前にできたものだとか。1億年って…想像を絶する年月ですが、ロマンがありますね。
ゴールド感あり、そして美味しそうな色!
「ビルマの琥珀」の色見本です。

明るい黄土色です。しかも琥珀というネーミングだけあって、ゴールドを感じさせるきらやかさがあります。といってもラメは入っていないですけれどね。濃いめの茶色と組み合わせてみてもいい感じになりそうです。
濃淡を楽しめる太字Bニブで書いてみました。

視認性は悪くないです。ただ黄色系なのでちょっとだけ光る感じがあります。黒色や青色に比べれば視認性は劣るものの、文字を書くのに読みにくいということはないと思います。
琥珀は宝石ということで、インク色もなんだか高級な感じがしてきます。ただどうも個人的にはこの色が美味しそうに見えてしまうのですが。

ビルマの琥珀はこんがりと焼いたパンの色ですね。キャラメルっぽい色でもあります。
文字にもイラストにも色々と使えそうな可愛さです。今持っているのは10mlのミニボトルですが、使い切ったら次回は30mlのボトルにしようと思います。
大ボトル30ml :

小ボトル10ml :

カートリッジ(6本) :

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インクが増えると気になること
万年筆然り、インクも色々なメーカーから新色が次々にでています。気になりますよね。私も新色はもちろん既存のものでも使ったことのないインクはたくさんあって、あれこれと目移りしてしまいます。
冒頭にも書きましたがちょこちょこと買っていて自然と増えていくインク、気になるのはインクの使用期限です。メーカー表示ではインクの寿命は2〜3年とありますが、私の場合は使いきれずに古いものも残っています。調べてみるとインクの寿命についての意見は海外でも様々で、気にしないという人もいます。私もそこまでこだわる必要はないように思っていて、インクの状態を見て問題なさそうであれば古いものもたまに使っています。2〜3年と限定してしまうとなかなかコレクションもしづらいですし。まあ全ては個人の責任のもとということでやっています。