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カヴェコ「ディア2」おしゃれで独特なレトロ感がたまらない!万年筆

こんにちは、クリポンです。
カヴェコといえば、日本での一番人気はカヴェコスペシャルのシャープペンでしょうか。渋くてかっこいい、私も大好きなシャープペンの一つです。

カヴェコスペシャルほどの知名度はないかもしれませんが、カヴェコには他にも素敵なモデルがたくさんあります。どれもシンプルでありながら、ドイツらしさが感じられる個性溢れるデザインは秀逸です。

個人的に気になっているものはいくつもあり、その一つがディア2でした。おしゃれかつ、カヴェコらしい古風な感じがいいなあと憧れていました。

今回は大人な雰囲気でレトロ感漂うカヴェコ「ディア2」万年筆をレビューします。


Kaweco Dia2 目立たないけれどコアなファンがいる!?万年筆

歴史ある万年筆「ディア」

カヴェコ「ディア2」の万年筆です。

カヴェコディア2の万年筆

カヴェコの中では最も、いわゆる万年筆らしい形をした万年筆です。それもそのはず、ディアは古くから存在し、その起源は1921年までさかのぼります。

多くのバリエーションを出したディアは、1961年に廃番となっています。現在出回っているヴィンテージは、1934年以降のものが多いようです。

一度市場から消えたディアですが、時を得て復活したのが現在のディア2です。

ノートとディア2

ディア2は昔のディアの面影を強く残しています。それもあってデザインに斬新さはないものの、メタルのパーツが増えてキラキラ感あり、決して地味とはいえないペンです。現代的であるとともにノスタルジックな思いにも導いてくれる大人おしゃれなペンです。

余談ですがディアはカヴェコの中では知名度低めなペンかもしれないけれど、少なからずファンがいます。そんな人たちの間でよく話題になるのはディア2のニブについてです。

軸に対してニブが小さすぎないか?ということで、解決法についてあれこれ語られていたりとなかなか面白いディア界隈です。

好みに合わせて選べる! ディア2

ディア2は基本は黒軸のみです。金属パーツについてはシルバーまたはゴールドのどちらかを選べます。ゴールドの方が価格高めになります。

軸色に関しては時にサプライズがあり、2018年のディア2アンバーのように、限定でカラー軸が登場することもあります。またいつか新たな色が販売される可能性もあります。

筆記の種類は万年筆の他に、ボールペン、ローラーボールペン、シャープペン、さらにはスタイラスペンもあります。

上品で存在感あり!手の込んだ軸

軸の素材は樹脂で、質感良く上品な仕上がりです。

キャップを外した様子

ともすると地味になりがちなのが黒軸でしょうか。いや、オールブラックはそれはそれで魅力があるのですけれどね。

ディア2では金属による装飾が目立ちます。キャップや軸にシルバーリングがはめられていて、黒軸の中でキラキラと浮かび上がり華やかな印象を与えます。ツヤ軸ともよく調和しています。

軸の後部部分

金属の装飾は軸の両端にもあり、これがいい味を出しています。

まずは天冠部分。キャップ上のロゴプレートは、カヴェコの多くの万年筆で共通です。

天冠のロゴ

尻軸部分にもロゴプレートが入っています。尻軸にこれがあるのはディア2のみです。

尻軸のロゴ

装飾についてはロゴプレート近くにローレットの模様が入っています。

軸のローレット

控えめで遠くからは分かりづらいのですが、デザインに締まりが出るというか、こういうちょっとした細工で印象が変わるように思います。

4か所に散りばめられた「Kaweco」ロゴ

珍しく!?ディア2には初めからクリップが付いています。

クリップ

珍しいというのは、カヴェコではクリップなしのモデル(クリップ別売り)が多く、クリップ付きは少ないからです。

ディア2のクリップは真鍮製でクロムメッキされています。丈夫なのですが硬めなので、広げにくく挟みづらい感じもあります。

ちなみにクリップのロゴデザインはカヴェコで共通です。

クリップの裏側にはモデル名が書かれています。

キャップに書かれたロゴ

実はディア2の万年筆には「KAWECO」の文字が軸上に4か所も見られます。

多すぎるロゴって、大抵の場合はわずらわしく感じますよね。でもディア2の場合は目立たない上にデザイン的にかっこよく、ほとんど気にならないと思います。

交換が簡単なニブ

ディア2にはスチールニブが初期搭載されています。ゴールドバージョンについては、ニブもゴールド色(スチールニブ)になります。

カヴェコのBニブ

私が選んだのはBニブ(太字)です。日本ではディア2はMニブ(中字)しか選択肢がないようです。

ただカヴェコは簡単にニブ交換できるので(値段は安くはないですが)、好みの字幅に、あるいは14金にするのも一つです。

私のニブは書くのに全く問題はなかったのですが、同じスチールニブながらボック社の大きなものに換えました。左がボック、右がカヴェコのものです。

カヴェコとボックのニブ比較3

ニブについては詳しく次回に書きます。

樹脂だけれど軽すぎない軸

黒軸で重厚な見た目のディア2は、結構な重さがあるように見えるかもしれません。

実際、キャップを閉めた状態で27g(コンバーター付きインクなし)と、全体ではなかなかの重さがあります。でもキャップを外せば18gと減り、これなら多くの人が筆記をして重いとは感じないでしょう。

不思議なのは、素材は樹脂、つまりプラスチックであり、それで18gもあるとはちょっと驚きます。

その秘密は軸内にあり、真鍮で補強されているのです。

内部補強の金属

ディア2は内部に金属を入れることであえて重さを加えています。

ディア2のみならず、樹脂軸の重さを増やすために、金属を軸内に入れて重さを加える方法はしばしば取られます。例えばこちらはファーバーカステルのオンドロです。

オンドロの軸の内側

ベイリーライトと比較

軸内に金属を入れない樹脂軸はどのくらいの重さになるのか。サイズと作りがよく似たクロスのベイリーライトと比較してみました。

ベイリーライトの方が気持ち細め、でも長いです。

ディア2とクロスのベイリーライト

ベイリーライトの軸内に金属の補強はありません。

ベイリーライトの軸の内側

キャップ付きの重さは19g(コンバーター付きインクなし)、キャップを取ると14gになります。14gはかなり軽いです。

ディア2はキャップ付きで27g、キャップを取ると18gです。

キャップを外した状態で4gの差があり、4gと言えども書く時の感覚はだいぶ変わります。

ディア2とクロスのベイリーライトその2

ディア2に重さを加えているのは、ある程度重さがある方が貫禄がでるということもあるでしょうね。

筆記具の重さの好みは人それぞれですが、ディア2についてはもうちょっと重さがあってもよかったという意見もあります。私も賛成です。

こちらの記事もどうぞ :

古き良き時代を感じさせるデザイン

ディア2はカヴェコの中ではあまり話題に上らないけれど、質が良く作りがしっかりしていて、個人的には書く喜びが感じられるようないいペンだと思います。元々カヴェコはレトロなデザインを売りにしているブランドで、特にディアは100年以上も前に存在していたペンを祖先としており、古き良き時代のデザインを受け継ぎ現代にも通じるかっこよさを備えています。派手さはないけれど味のあるペンです。

万年筆

Posted by cripon