万年筆「ラミー cp1」超シンプルなのに個性溢れるペン
こんにちは、クリポンです。
筆記具のデザインは種類豊富にあります。私は明るい色のものが好きな一方、最近は落ち着いた雰囲気のブラック軸にも興味が湧いています。オールブラックもいいですが、特に黒軸にシルバー色が入っているものが好きです。ラミーにもブラック軸が存在し、気になるものがちらほらとあります。
今回は簡素でありながらもかっこいい、黒軸にシルバー色クリップがおしゃれ!ラミー「cp1」万年筆をご紹介します。
「LAMY cp1」マットブラック 世界一シンプルな万年筆とはこれのこと!?
棒のよう!?筒の形をした万年筆
ラミーの「cp1」と呼ばれるモデルがこちら、マットブラック軸です。
キャップを閉めていると何のペンなのか分かりませんが、万年筆です。
「cp1」という、一風変わった名がついています。意味が分かれば納得で、cpは「Cylindrical Pen(円筒形のペン)」を略したものです。確かに、ペン軸は長い筒の形をしており、その形状を表したものなんですね。
キャップを閉めれば、すらりと伸びた1本の棒のよう。デザイン的にはシンプルの極限にあると言えるほど、その形は簡素です。
cp1は典型的な「万年筆」の形から外れているという、珍しさがあります。それに他に追従を許さない個性が溢れ出ています。
今回ご紹介するのは万年筆ですが、cp1は他にも、ボールペンやシャープペン、ツインペン(シャープペン+ボールペン1色)があります。
cp1についてまとめています!
金属製でマットな手触り
軸とキャップは金属製です。ブラックラッカーで塗装してあるとのことで、光沢のないマットな手触りが良いです。金属っぽい感じを与えず、ナチュラルな見た目です。
個人的に残念だと思うのは、グリップ部分です。プラスチックでできていて、少々安っぽさが出てしまっています。
グリップがペン先に近すぎて、私の場合は、グリップよりも後ろの部分を握っています。結局グリップとして機能していないので、それならばグリップ無しにしても良かったのでは?金属軸をそのままニブ近くまで伸ばしてくれたらよかったのに…と思うのは私だけなのかもしれません。
cp1は細身の軸
軸は万年筆にしては細めですが、握り具合は悪くないと思います。cp1のボールペンやシャープペンは、かなり細い軸なのですが、万年筆はそれよりも太く持ちやすいです。
この万年筆は小振りな作りであり、キャップを外した本体の長さは短めです。どれくらいの長さかというと、握った時に手の甲から、尻軸が少しはみ出すくらいです。
短さが気になる場合は、後部にキャップを差し込めば長くなり安定します。
キャップを外せば軽めの万年筆に!
ペンの重さは、キャップを付けた状態で19gあります。しかしキャップを取ればたったの10g。軽量の万年筆と言えます。
ところで、キャップをペンの後部にはめたいという方もいるでしょう。キャップだけで9gの重さがあるので、後部にはめると、重心が移動して尻軸の方が少し重くなります。
それでも全体で19gなので、重すぎるということはありません。後部にキャップをはめても、それほど書きにくさは感じないと思います。
cp1の場合、後部にキャップをはめ込んだとしても、滑らかな筒型をキープするための工夫があるんですよ。
尻軸は一回り小さくしてあり、後部にキャップを付けた時に凹凸ができないようにしてあります。
キャップが後部に移動しても、軸はデコボコ無しの滑らかな円柱の形を保っています。
さすが、細かいところまで考えられていますね。
ブラック色に映えるシルバークリップ
真っ黒な軸の中で、最大のアクセントとなるのが、シルバー色のクリップです。
クリップには小さくLAMYの文字が見えます。
ラミーのロゴが書かれているのは、こことニブだけです。こういったシンプルなデザインの軸では、メーカーのロゴが邪魔になることもありますよね。
ブランド名がわからない分、周囲の人に、どこのメーカーのペンなのかと質問される率が高くなりそうです。
ラミーではお馴染み、交換可能なニブ
ペン先は、サファリやアルスター万年筆経験者にはお馴染みのスチールニブです。私が使っているのはMニブ(中字)です。
並べてみます。左がcp1、右がサファリです。
ラミー万年筆のニブは、ラミー2000以外のモデルにおいて互換性があります。cp1をブラックニブに変えれば、オールブラックのようになりますね。ゴールドニブをつけることも可能です。
ニブの交換方法はこちらを参考にしてくださいね!
インクはカートリッジかコンバーターで!
cp1の万年筆インクは、カートリッジまたはコンバーターを用います。ラミーは他のメーカーとの互換性がありません。使えるのはラミー製のカートリッジかコンバーター(品番 : Z27)です。
コンバーターを使うなら、黒色のコンバーター「Z27」を選びます。
ラミーのカートリッジ「バイオレット色」を装着してみました。
実際に書いてみたのがこちら。私のペン先はM(中字)で、線は太めです。
ラミーの他の万年筆についても書いています。
ラミー万年筆の線幅は太め
サファリなどを使ったことがある方はご存知だと思いますが、ラミー万年筆の線幅は、国産のものより太めと考えた方が良いです。個体差があるものの、例えばEF(極細字)であっても日本のメーカーのEFより太いです。国産の目安(EF, F, M, B)よりも、一段階下の細めのものを選んでおいた方が良いかもしれません。購入後どうしても線幅が気に入らなければ、ラミーならばニブだけを購入して自分で交換することもできますよ。