なぜ人気?「カヴェコスペシャル」シャーペンに惹かれる理由
こんにちは、クリポンです。
雑貨や服など気に入ったブランドがあると、同じところばかりで買ってしまう傾向が私にはあります。ラインナップ全体が好みに合っているので、割とすぐに欲しいものが見つかり、見ているだけでも楽しいのです。
文房具にも同じことが言えるのですが、年も改まったことで、今年はもう少し冒険しようと思っています。
そんなわけで、今年まず最初に手にしたのは使ったことのなかったカヴェコです。名声高く、いつか欲しいと思いながら気がつけば数年経っていました。私にとってはままあることなんです。
もっと早く買っていればよかった!カヴェコスペシャルのシャープペンをレビューします。
Kaweco SPECIAL Push Pencil 人気の秘密はこれだった!
手に取って良さが分かるシャープペン
カヴェコスペシャルの黒軸シャープペンです。
初めて手にした時の感想は、意外だったということに尽きます。写真と実物の印象がこうも違うとは思いませんでした。
パッと見たところでは、よく言えばシンプル、悪く言えば少々地味な感じもあります。私が長年このペンシルに手を出さずにいた理由の一つはそれなんです。
オールブラックでクリップもなく、写真ではなんとなく地味に見えたということもあります。
でも実際には細部まで綺麗に丁寧に作られていて、軸は触り心地よく金属製ならではの豪華さもあります。やはり手にして見ないと分からないものだなと思い改めた次第です。
カヴェコはドイツメーカーですが、カヴェコスペシャルは日本で生産されているとのこと。身近に感じられる筆記具です。
カヴェコスペシャル人気の秘密は?
シャープな見た目のカヴェコスペシャル。人気の秘密を4つ挙げます。
1. 選べる!5種類の芯径
芯の太さは次の5種から選べます。最近は0.5mm以外のものを好んで使う人も増えています。幅広い選択肢があるのはいいですね。
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0.3mmです :
0.5mmです :
0.7mmです :
0.9mmです :
2mmです :
2. 使い勝手の良い大きさと重さ
程よい大きさであることも、カヴェコ人気の一つでしょう。長さは14cmと十分な長さがあります。軸の太さは直径1cmあり、細すぎないのもポイントです。
またカヴェコスペシャルのシャープペンは、それほど重くはありません。軽すぎることもなく中程度と、多くの人に好まれる重さだと思います。
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2mmだけはメカニズムの違いからか、少し重めとなっています。
比較のために例を挙げれば、鉛筆が5〜6g、フリクション(下の写真)が12gほどになります。
16gはフリクションよりも少し重いくらいですね。
3. 飽きのこない、すっきりとしたデザイン
軸はアルミニウム製で、漆黒とも言える深い色が独特な雰囲気を醸し出しています。
1930年代に使用されていた事務用ペンシルを模倣したとあって、鉛筆のようにも見えます。
グリップ部分からペン先にかけての円錐形が鉛筆そのもの。私のカヴェコは2mm芯なので、余計にそう見えます。よく見ればなかなか芸が細かいです。
無駄なものを削ぎ落としたスッキリデザイン。飽きがこなくて、長く相棒として付き合っていけそうなシャープペンです。
4. クリップをつけて楽しんで!
カヴェコのクリップはオプションで、別売りとなっています。確かにクリップはいらないという場合もあり、選択できるのは悪くないですね。
私は去年発売となった、スペシャル用の黒色クリップを付けてみました。
クリップをつけると、雰囲気が変わります。
クリップについて詳しくはこちらの記事をどうぞ :
さらに詳しく!カヴェコスペシャル
こんな特徴があるから握りやすい!さらに細かく見ていきましょう。
珍しい8角形の軸
この黒のカヴェコは8角形を取っています。一般に6角形の筆記具はしばしば見かけるものの、8角形は珍しいです。
私にとっては意外にも8角形が握りやすいと知り、新たな発見でした。
実際には、握った時に指の収まりが良いのは6角形軸です。角が8つもあると、角が指に当たってしまいます。
でも逆にこの角が指に当たると刺激を与えてくれて、痛気持ちよいと言いましょうか。握りながら軸が当たる中指の側面上で、ゴロゴロと回してマッサージしてしまうほど。ちょっと癖になります。
8角形軸は円形軸に比べて、机の上で滑りにくいのも利点です。
輝くシルバーの天冠
後部の天冠部分はシルバー色です。闇のような真っ黒軸の中で、映えるアクセントとなっています。
ここにロゴを持ってくるところがなんとも憎いですね。でもよく決まっています。
鉛筆型のシャープペン
鉛筆のようにも見える!?ペン先部分です。
0.3〜0.9mmと2mmでは少し形が違います。
0.3〜0.9mmの場合はガイドパイプがあり、そこから芯が出ます。しかし2mmの場合はガイドパイプがなく直接芯が出るため、より鉛筆っぽく見えるわけです。
2mmの太さならシャープペンではなく、芯ホルダーと言ってもいいでしょう。芯ホルダーにはドロップ式が多いですが、このカヴェコは一般のシャープペンのように繰り出し式なので扱いやすいです。
芯ホルダーについて書いています :
鉛筆よりも太い軸
鉛筆をイメージした筆記具は色々とあります。鉛筆に似せて細軸のものが多い中、カヴェコは太めで持ちやすです。
比較のために鉛筆とカランダッシュ849を横に並べてみました。
849も鉛筆を意識したペンであり、鉛筆より少し太いかなというくらいです。こう見るとカヴェコにはさらなる太さがあることが分かります。
カヴェコは太軸とは言えませんが直径1cm、この程度あれば細すぎるということはないでしょう。
0.3〜0.9mmは消しゴム付き
私のシャープペンを分解してみました。後部キャップは引っ張るだけ、前部はネジです。
0.3〜0.9mmと2mmのカヴェコスペシャルは仕様が異なります。0.3〜0.9mmは後部のキャップの下に消しゴムが付いています。でも2mmは付いていません。
替え芯の補充をするときは、キャップを外して行います。替え芯は好きなメーカーのものが使え、2mm芯についても同様です。
0.3mm :
0.5mm :
0.7mm :
0.9mm :
2mm :
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太芯の書き心地に魅せられて
日本でのカヴェコスペシャル人気は目を見張るものがあります。フランスではシャープペンをそれほど使わないこともあり、日本ほどの売れ行きはないかもしれませんが…どうなのでしょう。書きやすくて個人的には買ってよかった、とても満足しています。
5種類ある芯径のうち、一番売れているのは0.5mmでしょうか。文字を小さくも大きくも楽に書けるのがこの太さです。私も迷いましたが結局2mmを選びました。太芯の安定した書き心地が好きで、最近はシャープペンに選択肢がある場合は太いものを選ぶことが多いです。用途にもよりますが、普段太芯のものをよく使います。機会があったらカヴェコ以外でも太芯のシャープペン、ぜひ試してみたください。その書き心地にはまってしまうかもしれません。