海外で人気!「ぺんてる p205 シャーペン」シンプルで安定した使い心地に納得
こんにちは、クリポンです。
海外にも販売拠点を置く日本のメーカーは多くあります。売り出した製品が人気を得て、海外において広く根付くというのは、ままあることです。
例えばp205をはじめとする、ぺんてる「p200シリーズ」は、日本よりも海外で広く使用されているシャープペンです。フランスではどこにでもあるというわけではないのですが、ちょっと大きめの文房具屋に行けば置いてあったりします。日本では以前販売されていたものの、現在は廃番となっており、逆輸入の形で入っているようです。
今回は、そんなに使いやすいの?世界で売れているシャープペン「p200シリーズ」についてお届けします。
Pentel p205 日本で世界で愛されるロングセラーのシャープペン
懐かしさを感じるp200シリーズ
ぺんてるのp205、製図用シャープペンです。
ぺんてるp200シリーズの発売は1970年と古く、半世紀以上も愛され続けている製品です。製図用として特化したフォルムを持ち、普段使いにもぴったりな軽量シャープペンです。
形やデザインが進化した!?近年の機能的筆記具に比べると、p200シリーズは「昔こういうのあったなあ」と懐かしさを感じてしまうような素朴なシャープペンとも言えます。
日本人からするとちょっと意外に感じるかもしれませんが、p200シリーズはぺんてるのシャープペンの中で、世界で最も販売数が多いとのこと。凝ったものよりもシンプルなものの方が、かえって心地よく感じることもあり、人気の秘密はそんなところにもあるのかもしれません。
p200シリーズってなに?
「p200シリーズ」と言うからには複数の製品があるのですが、そのラインナップには4つの異なる芯径があります。
芯径は0.3mm、0.5mm、0.7mm、0.9mmで、それぞれp203、p205、p207、p209の品番が付けられています。これらをまとめてp200シリーズとかp200系などと言ったりします。
p203、p205、p207、p209です :
デルフォニックスさんの別注モデルで、0.5mmは3色から選べます :
こちらもデルフォニックス、0.3mmはライトグレー、0.7mmはダークグレー、0.9mmはレッドです :
私の持っているレトロバージョンです。
p205シャープペンのレビュー
p200シリーズは製図用として作られたシャープペンです。日本で人気があるのはやはり、芯径0.5mmのp205なのではないでしょうか。
軸の色や柄にバリエーションがあっても、p205の特徴は共通です。私のp205を例に見ていきます。
軸は細めの超軽量シャープペン
全体に軸は細めで、中央に向けて、少し膨らむような形をしています。
そしてp205は驚くほど軽いシャープペンです。プラスチック軸でその重さは9gと、鉛筆よりほんの少し重さがある程度です。
筆記具の重さには好みがあるものの、一般に軽い軸は疲れにくいとされ、勉強などの長時間筆記に向いています。
軽いので芯径の異なるp200シリーズを数本ペンケースに入れておいて、用途により使い分けるのもいいかもしれません。
12角形の軸
円形に見える軸は、実は12角形なんです。私のp205は角に沿って白線が入っているので分かりやすい。触れると角角としています。
ところで個人的にグリップが良くできているように思うのですが、この12角形がp205の握りやすさに繋がっているのかもしれません。
グリップ部分の作りが面白いです。12コある、角に沿った線を縦線とすると、それと90度で交差するように、横線が複数入れられています。
線が入り乱れて、こうなるとグリップの感触はデコボコといった感じです。この触り心地がなかなか良く、このデコボコのおかげで指が滑ることなく、安定した筆記ができます。
製図用とされる理由は?
製図用とありますが、その特徴は長いガイドパイプにあります。ガイドパイプは芯が出てくるペン先の管のことで、長さは4mmあります。
長いガイドパイプの利点は、芯の先まで視覚的に捉えやすくなること。定規などの道具を使った筆記も楽にこなせます。
それにグリップの位置もペン先から少し距離があり、自分の手が邪魔になることなく細かいところまでよく見えます。製図用とありますが、普段使いとするのもおすすめです。
芯の補充は?
替え芯を入れるには、キャップを取ります。消しゴムが顔を出しました。
この消しゴムを外して芯を補充します。
私のシャープペンは購入時、このようにたくさんの芯が入っていました。おまけかな?嬉しいのですが詰まってしまいそうで怖いな…。入れておくのは2本とし、残りは芯ケースに移しました。
いろいろある! p200シリーズ
残念ながらp200シリーズは今は海外向けの製品であり、日本では廃番となっています。日本では次から次へと新しい型のシャープペンが登場していることもあり、一定の売り上げがない限り廃番となるのは仕方がないのかもしれませんね。
とは言え、逆輸入で入ってきておりネットなどで購入可能です。
p200シリーズは国によって多少販売する商品が違い、限定版が登場することもあります。軸色がパステル・蛍光色のもの、金属軸などもあります。今の時代はネットで手に入れるのも難しくなく、ファンにとっては、数あるp200シリーズの収集は楽しみの一つです。
私が今回写真に載せているのも限定商品です。数年前に出たもので、p205ヴィンテージまたはレトロと呼ばれています。
渋い色味と、ムラがあり塗装が剥がれたような、古びた見た目からのネーミングでしょう。材質はプラスチックで価格相応、チープな感じもするものの、ちょっと変わったおしゃれなp205です。
ヴィンテージ :
p203、p205、p207、p209 :
デルフォニックス0.5mm :
デルフォニック0.3mmライトグレー、0.7mmダークグレー、0.9mmはレッド :
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続いてほしいp200シリーズ
日本ではシャープペンの種類は豊富で、選ぶのに困るほどですよね。新しいものが次々に出てきて商品の移り変わりが早く、一昔前のモデルはあっという間に廃番となってしまいます。まあこれは日本だけでなく海外でもあることですが。事情はあれど廃番にするには惜しい商品はこれまでにもたくさんあり、p200シリーズもその一つだと思います。販売が海外であったとしてもぜひ末長く続いていってほしいと願っています。