ぺんてる「ケリー」シャーペン 発売から50年!使って分かる!人気の秘密
こんにちは、クリポンです。
ぺんてるのケリーが発売されたのは、なんと50年以上も前のこと。それでいて現在もランキングに入るような人気商品です。
新しい筆記具が次々と登場してくる中、こうして長く売れ続けていけるのには訳があります。使いやすさはもちろんのこと、どの時代にも通用するような普遍的なデザインが、時間を経ても多くの人を魅了するのでしょう。
今回は昔から愛され親しまれている、ぺんてるの万年CIL「ケリー」をレビューします。
Pentel「KERRY」使い方は簡単! キャップ付きの珍しいシャープペン
魅力あふれるシャープペン
ぺんてるの万年CIL「ケリー」、色はレッドです。
その名もシャープペンシルならぬ万年CIL(まんねんしる)。発売は1971年と、歴史ある筆記具です。
万年筆とシャープペンシルの掛け合わせで、パッと見たところ万年筆のようだけれど、実はシャープペン!という遊びのあるネーミングです。通常はケリーと呼ばれる方が多いですね。
クリップの下にSINCE 1971と刻まれています。
発売してから数年で廃番となる文房具も多い中、50年を経た今でも売れ続けているのはすごいことですよね。実際に手に取って使ってみると、形といい使いやすさといい、魅力いっぱいのシャープペンであることが分かります。
ケリーは金属製で、光沢のある軸に大人のかっこよさを感じます。
目を引くのは、中央の銀色部分のローレット加工です。
このローレットを中心として、キャップを軸のどちら側にはめてもバランス良く見える。計算されたデザインです。
グリップからペン先に向かっての、独特な形も素敵です。
ケリーのラインナップ
ケリーは芯の太さ0.5mmと0.7mmから選べます。0.7mmは海外向け製品として作られていますが、日本でも購入できます。
軸色については、5つの定番の色(黒、青、オリーブグリーン、スモーキーグレイ、ロゼ)があるほか、限定色が登場することもあります。0.7mmの軸色は黒と青のみです。
定番色(0.5mm芯)です。
定番以外のものはこちらから:
珍しい! キャップ付きシャープペン
万年CIL「ケリー」の特徴は、キャップが付いていること。シャープペンではあまり見かけないですよね。
キャップを閉めると確かに万年筆のようで、これが万年CILと呼ばれる所以です。
キャップを外すと、デリケートなペン先が守られているのが分かります。
使用時は、キャップを後部にはめておくのがおすすめです。
カチッと快い音と共に、キャップを尻軸側に固定できます。
キャップがあるからこその魅力とは?
私たちはどちらかと言えば、キャップがないシャープペンに慣れています。そのため、果たしてキャップは必要なのか?開け閉めが面倒だし邪魔になるのでは?と考えるかもしれません。
しかしケリーの場合は使えば使うほど、キャップあってこそのケリーだと納得するようになるでしょう。理由は次の3つです。
1. キャップ付きで見栄えよし
キャップを後部にはめた姿は、見事なほど自然でバランスが良いです。そして貫禄があるというか見栄えもします。逆にキャップなしの状態は見た目がちょっと寂しいです。
この写真だけを見ると、自然すぎてキャップがはまっているようには見えませんね。
2. キャップしたままノックできる!
ケリーの最大ポイントは、キャップしたまま、ノックして芯を繰り出せることです。
もしキャップの開閉が面倒であれば、ずっと軸の後部にはめたままにしておくことも可能です。
こんなカラクリがあります。写真↓は上がキャップ、下は軸本体です。上のキャップでは、クリップの右側に、銀色の蓋が小さく見えています。
この銀色部分、飾りかと思いきや、軸にはめた途端に押し出されてニョキっと飛び出します。
ここをノックして芯を繰り出します。ノックするのに十分な長さがあり、キャップしたまま不便なく使えます。
3. 握りやすくなる!長さと重さ
ケリーはキャップをはめると長くなり、その分、握りやすくなります。
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10.5cmは短すぎて握りにくく、12.2cmあれば楽に筆記できる長さと言えます。
キャップのあるなしで重さも変わります。
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21gのシャープペンは軽いとは言えず、キャップなしの状態を好む人もいるでしょう。重さに関しては人それぞれで、どちらが良いとは言えませんね。個人的にはキャップありの状態の方が、軸のバランスが良いように思います。
迷うかも!芯の補充とゴムの場所
使い始めて間もないうちは、消しゴムと芯の補充場所に戸惑うかもしれません。場所が分からなくなる!?こともあるのです。
消しゴムを使うには、キャップを尻軸にさしておく必要があります。この状態で、蓋を取ると消しゴムが出てきます。
芯を補充するには、一度キャップを外します。そして軸端のギザギザ模様のある蓋を取って、芯の補充をします。
定番色 :
定番色以外はこちら:
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海外展開もされているケリー
国内の大手文房具メーカーは海外での事業展開をしています。そのおかげもあり、海外にいて割と簡単に手に入る日本の文房具があります。ケリーもその一つです。たまたまネットで見かけて、ケリーは昔、家にあったよなあと懐かしく思い思わずポチってしまいました。
日本では基本、ケリーは0.5mmのみの販売ですが、海外では0.5mmに加えて0.7mmも展開されています。本当は0.7mmが欲しかったのですが黒か青しかなく、明るい色のものが希望だったので0.5mmで選びました。もし0.7mmでカラー展開されるのであれば、また買ってしまいそうです。