芯ホルダー【ファーバーカステル TK 9400】はシャープペンのような鉛筆!?
こんにちは、クリポンです。
鉛筆の良さと言えば、消しゴムが使えることでしょう。書いて消してまた書いて…と何回でも書き直しができるのは、鉛筆の強みです。ボールペンなどは簡単に消せないですからね。安定した太めの字が書けるのも、鉛筆ならではの長所です。
消しゴムが使える筆記具は、他にシャープペンもありますね。今では鉛筆よりも、便利なシャープペンを好む人の方が多いです。
果ては鉛筆かシャープペンかと悩めるところですが(私だけ?)、選択肢は2つだけではないんです。シャープペンのような鉛筆が存在するのをご存知でしょうか。
今回は鉛筆とシャープペンの「あいのこ」のような筆記具、ファーバーカステルの芯ホルダー「TK9400」をご紹介します。
便利な芯ホルダー、 Faber-Castell「TK9400」
「TK9400」 は鉛筆? シャープペン?
ファーバーカステルの芯ホルダー「TK9400」2mm芯です。

シャープペンのようにも見える芯ホルダー、2つの違いは何でしょうか。それは芯の太さにあります。芯の太さが2mm以上になると、芯ホルダーあるいは製図用ホルダーと呼ばれます。
鉛筆の芯の太さは2mmほどであり、しばしば芯ホルダーは鉛筆の代用とされます。鉛筆も芯ホルダーも、芯の部分は同じです。
鉛筆は芯を木材で包み込み、芯ホルダーは木の代わりに金属やプラスチックのホルダーに挟む。単に軸の仕様が違うだけなのです。
シャープペンのようでありながら、鉛筆のようでもあるのが芯ホルダーです。
2mm芯です:
3.15mm芯です:
バリオLについてこちらに書いています!
芯ホルダーは進化した鉛筆?
芯ホルダーを使う長所は、芯が太いので折れにくく、筆記時の安定感があることです。シャープペンの線は細字・中字であるのに対し、芯ホルダーは太字になります。
わざわざ芯ホルダーを使わなくても、鉛筆で十分だと思われるかもしれません。でもあえて芯ホルダーがおすすめなのは、その使い勝手の良さにあります。

芯をホルダーの中に格納できるので、鉛筆のように、ペンケースやカバンを芯で汚すことがありません。また1本のホルダーがあれば、芯の補充をするだけで末長く使えます。そのメリットはシャープペンとほぼ同じで、無駄がないとも言えるのです。
かっこいい! 色々な芯ホルダーについて、こちらにまとめています:
芯ホルダーの使い方
ペン先から芯の出し入れをする
ファーバーカステルの芯ホルダーはドロップ式です。シャープペンの繰り出し式とは異なります。
後部をノックすると、クラッチ部と呼ばれるペン先が開きます。ここから芯の出し入れをします。

太い芯はペン先のクラッチ部でしっかり固定されます。たとえ筆圧が強くても、芯がぐらついたり、ホルダーの中に芯が引っ込んだりすることはありません。書き心地はとても安定しています。
好みに合わせて芯の長さを調節します。

芯の削り器を用意しておくと便利
シャープペンの場合は芯が細いので、削らなくてもいいですよね。しかし芯ホルダーは芯が太いため、鉛筆のように定期的に芯を削る必要があります。
ファーバーカステルでは専用の芯研器が用意されています。他のメーカーのものでも大丈夫ですが、芯の太さ(芯径)を確かめて適するものを選んでくださいね。


鉛筆感覚で使えるのがポイント!
軽さは鉛筆並み
ファーバーカステルの芯ホルダーは、どのくらい重さがあるのか。私の持っているシグノ、ファーバーカステルのバリオLと比べてみました。
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TK9400は軽量です。鉛筆が5〜6gであることを考えると、鉛筆に似せた重さとも言えます。
TK9400の軸は細めですが、これも鉛筆を握る感覚を再現しているのかもしれませんね。個人的に軸の細さは、さほど気にはならないです。でも太めの軸が好きな方は、軸の細さに少しばかり頼りなさを感じるかもしれません。
軸の長さは?
軸の長さはバリオLと同じくらいです。TK9400の長さは14.5cmあり、一般のシャープペンより気持ち長めというところでしょう。
上がバリオL, 下がTK9400です。

ちなみにTK9400に消しゴムは付いていません。
ファーバーカステル芯ホルダーのラインナップ
ファーバーカステルには、品番の異なる数種類の芯ホルダーがあります。分かりにくい部分もあるのでまとめてみます。
それぞれ形が違う! 3つの品番あり
ファーバーカステルの芯ホルダーには、次の3つの品番があります。
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TK9400はクリップがついておらず、すっきりとした形をしています。一方、TK4600とTK9500はクリップ付きです。
それからTK4600にのみ、芯研器(芯削り)が付いています。後部のキャップが芯研器となっています。
写真は上がTK4600、下がTK9400です。

ファーバーカステル TK4600(芯研器付き)はこちらをどうぞ:
芯の太さは2種類
ファーバーカステルの芯ホルダーには、2種類の芯の太さがあります。2mm芯用と3.15mm芯用です。
2mm芯用ホルダーは、全ての品番(TK9400、TK9500、TK4600)に揃っています。しかし3.15mm芯用があるのは、TK9400のみです。
「TK9400」2mm芯用には2つのタイプあり
2mm芯用のTK9400に限り、2つのタイプがあります。軸の後方に芯の硬度(HB, Bなど)が記入してあるものと、ないものがあります。
硬度が記入してあろうがなかろうが、品番がTK9400ならば形に違いはありません。どちらを選ぶかは好みですが、芯の硬度が記入されている方は値段が多少高いようなので(ショップによります)、買うときには注意してみてくださいね。
軸に硬度が表示されていても、便宜上のものなので、実際には好きな濃さの芯をホルダーに入れられます。
ちなみに私のホルダーは2mm芯用で、軸に「B」と書かれています(上の写真を見てください)。でも2Bを入れて使っています。
品番について表にしてみたので参考にしてくださいね。

2mm芯です:
3.15mm芯です:
種類豊富な替芯の濃さ
替芯について、ファーバーカステル製では2mm芯は11種類(6Hから3Bまで)、3.15mm芯は3種類(4B・5B・6B)あります。一箱10本入りです。
芯はファーバーカステルでなくても、他のメーカーのものを使っても問題ないです。

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私のお気に入り芯ホルダー
興味から芯ホルダーを購入して以来、気に入って使っています。他のメーカーのものも使いますが、見た目や使い心地などファーバーカステルのホルダーが好きです。
海外・国内の様々なメーカーから芯ホルダーが出ており、それぞれに形や重さなどに特徴があります。いろいろと試して、いずれまた記事にしてお伝えしたいと思います。