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【TK-FINE バリオ L】ファーバーカステル 本格的な製図用シャープペンシル

2020-03-30

こんにちは、クリポンです。
シャープペンを選ぶとき、何を基準にして選びますか。まずは見た目の好み、そして握りやすさでしょうか。最近では「芯の太さ」も大事な要素となりつつあります。

様々な芯径のシャープペンがありますが、特に種類が豊富なのは製図用とされるものです。機能性を重視している製図用シャープペンは、目的ごとに使い分けられるように、しばしば選べる芯の太さに幅があります。書きやすい上に芯径を選べる製図用は、普段使いとしても人気です。

細芯から太芯まで揃っている、おしゃれな製図用シャープペンといえばこれ!ファーバーカステルの「バリオ L」をレビューします。


使ってみたい製図用シャープペン Faber-Castell「TK-FINE VALIO L」

「バリオL」はロングセラーシャープペン

バリオLは、ドイツのメーカー「ファーバーカステル」が販売する製図用シャープペン。こちらです。

3本のバリオlを並べた様子

私が初めてバリオLを購入したのは、かれこれ25年ほど前になります。長く続くバリオLは、今やロングセラー商品と言って良いでしょう。

どのメーカーでも、古いモデルは廃番とし、新しいモデルに交代することはよくあります。その中でバリオLがこれだけ続いているというのは、その人気のほどがうかがええます。 

下の写真は現在も使っており、愛着がある芯径0.7mmのものです。常用していたわけではないのですが、長い年月を経て、シャープペン軸の金色のロゴが薄くなってしまいました。これも経年変化ですね。

バリオl0.7mmとノート

バリオLの軸の色は、ファーバーカステルのシンボル色である深緑色。この色大好きなんです。なぜファーバーカステルは深緑色なのか、こちらの記事で書いています。

新色が登場!

既存のグリーン軸に加えて、2023年に新しく次の4色が加わりました。芯の太さは0.5mmのみです。

  • メルローレッド
  • シャンパンゴールド
  • グラファイト
  • インディゴ

好きな芯の太さを選べるのが魅力

芯径は4種類

全部で4つの芯径が揃っています。目的や好みに合わせて、芯の太さが選べるのがポイントです。

  • 0.3/0.35mm
  • 0.5mm
  • 0.7mm
  • 0.9/1.0mm

軸に芯の太さが記入されています。0.3/0.35mmと書かれているのは、どちらも太さでも使えることを意味します。0.9/1.0mmも同様です。

シャープペンのペン先

数本持ちの場合に芯の太さがすぐに見分けられるように、グリップとペン先の間に、色違いのリングが付けられています。

  • 0.3/0.35mm : 黄色
  • 0.5mm : 茶色
  • 0.7mm : 青色
  • 0.9/1.0mm : オレンジ色

上の写真では、0.5mm芯のバリオL がありません。現在私が持っていないからなのですが、まあいずれ…と検討中です。

芯径ごとに書き味が変わる面白さ

日本で最も使われているのは、0.5mm芯のシャープペンです。0.5mm芯以外のシャープペンを使ったことがありますか。もしなければ、お店などでぜひ、他の芯径のもので試し書きしてみてください。バリオLのように芯の太さが0.2mm変わるだけでも、書き味は驚くほど変わります。

書きやすく自分にぴったりな芯の太さは、0.5mmとは限りません。個人の筆記の癖、例えば書く文字の大きさや筆圧により、0.5mmよりも細め、あるいはずっと太めの方が書きやすく感じる場合もあります。

3つの異なる芯径で書いてみた様子

0.7mmや1.0mmは芯が太めなだけあって、筆圧強めでも折れにくいのがポイント。0.5mmの芯だと折れてばかりという方は、0.7mmや1.0mmを試してみるといいかもしれませんね。

ところでフランスではシャープペンは、芯径は0.5mmよりも0.7mmがよく使われます。アルファベットを書く場合、太めの線である方が書きやすいからでしょう。同様に、海外製万年筆のペン先が太めなのは、同じ理由からだと思います。海外では太めの線を好む人が多いのです。

1.0mmよりももっと太芯のシャープペンもあり

ファーバーカステルには、1.0mmよりも太い芯を使用するシャープペンもあります。例えば1.4mm芯用のものには「エモーション」や「グリッププラス」などがあります。

グリッププラスについてこちらに書いています :

また芯径が2mm以上のものは、しばしば芯ホルダーと呼ばれます。ファーバーカステル TK-9400、TK-9500、TK-4600がそれにあたります。

芯ホルダーとバリオl

こちらで詳しく書いています。

芯ホルダーについてまとめています。

バリオLの特徴は?

一般に製図用シャープペンは、筆記の正確さが要求される製図やデッサン向きとされています。でもその書きやすさから、製図やデッサンだけにとどめておくのは、実に残念なことです。製図用シャープペンは普段使いにも良く、あらゆる場面で活躍してくれることは間違いありません。

金属グリップ

製図用シャープペンはその特徴として、グリップ部分に工夫が施されています。滑り止めや、長時間筆記による疲労防止などがそうです。

金属グリップ

バリオLのグリップ部分は金属でできており、滑り止めの模様が入っています。ペン先に向かってグリップが細くなっており、持った時に指の収まりがいいです。握りやすくて安定して書けるバリオLは、私のお気に入りのシャープペンです。

ただ金属のグリップは指に当たる感触が硬く(そして冷たく)、好き嫌いが分かれるところだと思います。また滑り止めの模様が入っているものの、表面がつるっとしていいます。そのためローレット加工のグリップなどに比べると、指が滑りやすいのは否めません。

手汗を書きやすい場合などは、このグリップは滑りやすいかもしれません。

製図用シャープペンはガイドパイプが長い

ペン先の芯が出てくる細い管は、ガイドパイプと呼ばれています。製図用シャープペンでは、ガイドパイプが長めに作られているものが多いです。その利点とは、定規を使う際に、芯の先までよく見えて捉えやすいこと。より丁寧に測ったり書いたりすることができます。

ちなみにバリオLのガイドパイプの長さは4mmです。

芯径の異なる3つのガイドパイプ比較

注意点はガイドパイプの格納ができないこと

バリオLではガイドパイプを格納することができず、常に細い管がむき出しのままになっています。バリオLの管理・持ち運びには、十分気をつけた方が良いでしょう。万が一落としてガイドパイプが曲がってしまうと、芯が出せず使えなくなります。

バリオLだけのハード・ソフト機構

バリオLにはちょっと変わった機能があります。それは芯を固定、あるいは固定しない状態を選べることです。 バリオLではハード・ソフト機構と呼ばれています。

軸にhard/softと書かれています。三角印の方向に軸をまわすことで、ハード状態あるいはソフト状態に決定できます。

ハードとソフトの2段階あるクッション機能

芯を固定しない状態(ソフト)は、一般にクッション機能とも呼ばれます。紙の上にペン先を押しつけると、バネを押すような手応えがあり、芯がガイドパイプの中に引っ込みます。押し付けるのをやめれば、すぐに元の状態に戻ります。
このクッション機能により、筆圧を和らげ、芯が折れるのを防ぎます。また筆記時には適度な弾力が感じらます。

芯を固定(ハード)すれば、弾力性はなくなり、固く安定した筆記が可能となります。

軸に書かれたsoftの文字

芯を固定しないソフトは日常の筆記に、芯を固定するハードは、定規を使って正確に線を引きたい製図やデッサンなどに向いていると説明されています。どちらの状態で使おうかと、好みで選べるのはいいですね。

長〜い消しゴム付き

バリオLには消しゴムが付いています。尻軸の部分をまわすと、写真のように消しゴムが出てきます。長さのある消しゴムなので、毎日使っていても結構長持ちします。

使い切ってしまっても大丈夫、別売りの補充用消しゴムがあるので安心です。取り替えは簡単にできます。

尻軸にある消しゴム
シャーペンの後部を分解したところ

補充用消しゴムはこちら :

グリーン :

メルローレッド、シャンパンゴールド、グラファイト、インディゴ :

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シャープペン

Posted by cripon