「コヒノール 木軸芯ホルダー」素朴な懐かしさいっぱい!
こんにちは、クリポンです。
木軸のペンが好きで、いくつか持っているのを大切に使っています。プラスチック・金属軸にはない暖かみがあり、柔らかい木の感触にホッとします。
木軸の芯ホルダーは日本のメーカーからは出ているものの、海外メーカーではあまり見かけないように思います。
今回はちょっと珍しい海外製の木軸芯ホルダー「コヒノール 5208」2.5mm芯をお届けします。
「コヒノール 5208」暖かみある木軸芯ホルダー
チェコの文房具メーカー「koh-i-noor 」
こちらがコヒノールの2.5mm芯ホルダー品番5208です。
チェコの文房具メーカー「コヒノール ハルトムス koh-i-noor Hardtmuth」は、筆記具や画材を中心に販売しています。ドイツやフランスの文房具メーカーに比べると、コヒノールは少し馴染みが薄いかもしれませんね。フランスでもメジャーなメーカーというわけではないです。よく知られているコヒノール製品は鉛筆や色鉛筆、芯ホルダーといったところでしょう。
会社設立は1790年と、200年以上も続く老舗メーカーです。オーストリア人のジョゼフ・ハルトムス (Joseph Hardtmith 1758-1816)によりウィーンで始められました。1848年、息子の代の時にチェコに会社を移し、以来チェコのメーカーとして発展してきました。
「コヒノール」の名が会社名となったのは、1894年のこと。ところでコヒノールとは、インドで発掘されたダイヤモンドの名前なんです。世界最古とも言われるダイヤモンドで、現在はイギリス王室が所有しています。
海外では珍しい!?木軸の芯ホルダー
たくさんの芯ホルダーが揃っているコヒノール
コヒノールは数多くの(驚くほどの!)芯ホルダーを販売しています。ラインナップはシャープペンよりも、芯ホルダーの方が多いほどです。これだけの数の芯ホルダーを出しているメーカーって、他にはないと思います。
一般に芯ホルダーというと、真面目な雰囲気で地味なデザインのものが多いです。でもコヒノールの芯ホルダーは、そういった真面目な感じのものだけでなく、色鮮やかで遊びがあるものまで揃っています。
素朴なコヒノールの木製芯ホルダー
私の選んだのは木軸の芯ホルダー。見た目は飾り気のないシンプルな軸です。
木を削って磨き上げており、塗装はされていません。仕様が素朴なだけに、木のぬくもりがそのまま伝わってきます。肌触りが良いです。軸は6角形で、鉛筆を彷彿とさせるデザインになっています。
軸とペン先には軽い段差があります。でもとがりがあるわけではなく、それほど気になりません。握っていて指が痛くなることはありませんよ。
軸にはKOH-I-NOORと赤茶色で書かれています。その右にある「Versatil」は商標で、コヒノール メカニックペンシル(特に芯ホルダー)はそう呼ばれているようです。
芯の太さはは2.5mm
コヒノールの芯ホルダーは数が多いだけあって、芯の太さもいろいろです。コヒノール5208は2.5mm芯用です。
一般に芯ホルダーは2mm芯が一番多く、私が持っている替え芯も2mmです。たった0.5mmの差であり、わざわざ2.5mm芯を買うのもなあ…と思い、2mm芯を試してみました。問題なく2mm芯が使えました。
(下の写真は2.5mm芯です)
シャープペンや芯ホルダーが好きなんですが、ペンにより芯の太さがまちまちです。替芯も揃える必要がありますが、今回は2mm芯が使えてホッとしました。
小さめでコンパクトな芯ホルダー
短めな軸のコヒノール5208
芯ホルダーには軽くて小さめのものがある一方、大きめで重さのあるものもあります。コヒノール5208は軽くて小さめのホルダーです。
大きさを比べるためにuni-boll シグノをとなりに置いてみました。
シグノのキャップをとっても、コヒノールの方が短いほどです。でもコヒノール5208は、筆記時にそれほど短さが気になることはないと思います。例えば前回紹介したラミーのスクリブル(3.15mm芯ホルダー)は、コヒノール5208よりもさらに短いです。
他のおすすめ芯ホルダーについてはこちら:
軽くてまさに鉛筆のよう!?
シグノはご存知の通り軽いペンで、私のはかりでは11gでした。コヒノール5208も似たような重さで13gでした。芯ホルダーは鉛筆の代用的な役割もあるせいか、鉛筆に似せて重量の軽いものが多いように思います。
まさに見た目も鉛筆のようなコヒノール5208。芯ホルダーを使ったことがない人でも、気軽に試せるペンだと思います。芯が細いシャープペンとは書き味が違って面白いですよ。
欠点は汚れやすいことかも
コヒノール5208は簡単な作りのペンではありますが、特別に飾り立てず、素直な様子であるのが好きです。一つ気になるのは、ホルダーの軸が汚れやすいこと。白い木で塗装をしていないので、黒くなっていくのは時間の問題かと思います。まあ、長年を経て黒くなるのも味があると言えばそうなのかもしれません。とりあえずは他のシャープペンやボールペンとは分けて、軸がインク等で汚れないようにしています。