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「シャーペン芯」太さの種類は15以上! どう使い分ける?

2022-05-12

こんにちは、クリポンです。
普段よく使われるシャープペンは0.5mmです。日本語を書くのに、たとえ小さめの文字でも見やすく、ストレスなく書けるのがこの太さ。そんな理由から、0.5mmのシャープペンは、ラインナップが最も充実しています。

最近では0.5mm以外の太さを好む人も増え、多様な芯に対応したシャープペンが数多く販売されています。かく言う私も、芯の太さの異なるシャープペンをいくつか持っています。

入り組んだ図形などを書きたい時は細芯で、アイデアを練りざっと殴り書きしたい時は太芯というように、用途に合わせて使い分けています。

今回はシャープペンの芯の太さの種類と使い分けについてお届けします。


「シャープペンの芯」自分に合う太さを見つけよう!

15以上もある芯の種類

シャープペンの芯の太さには、実に多くの種類があります。なんとその数は、国内・海外のものを合わせて15以上にもなります。

特殊な太さを扱う海外メーカーもあり、存在する芯の太さを全部把握するのはなかなか大変です。

多様な太さの芯とシャープペン2

ここでは大手メーカーが扱う、主な芯径(芯の直径)を16個挙げてみましょう。

  • 0.2mm
  • 0.3(0.35)mm
  • 0.4mm
  • 0.5mm
  • 0.7mm
  • 0.9(1.0)mm
  • 1.3mm
  • 1.4mm
  • 2.0mm
  • 2.5mm
  • 3.0mm
  • 3.15mm
  • 3.2mm
  • 5.5mm
  • 5.6mm
  • 5.8mm

芯の太さが0.1mm違うだけで、筆記の感触が変わります。色々と試してみるのも面白いですよ。

意外にも自分には0.5mm以外の芯が合っていた!なんて発見もあります。これだけあれば、きっと好みの芯の太さが見つかるでしょう。

芯径が違うと使えない!?気になる替芯事情

芯径の異なるシャープペンを揃えるのは楽しいのですが、ちょっと面倒なのが替芯です。

特殊な例もある、注意しておきたい芯径事情について挙げてみます。

メーカーによる芯径表記の違い

上に挙げたリストの中で2ヶ所「0.3(0.35)」「0.9(1.0)」というように、カッコ書きしてあります。

国際的な取り決め(ISO規格)により、0.35mmは0.3mmと同じ芯径とみなし、1.0mmも0.9mmと同じ芯径とみなすことが決められています。

軸に書かれたロゴ

日本のメーカーでは芯径0.3mmあるいは0.9mmにあたるものが、特にドイツメーカー(ファーバーカステル、ロットリング、スタビロ)においては、0.35mmまたは1.0mmと表示されています。

「0.3と0.35」そして「0.9と1.0」はそれぞれ同じ芯径とみなして良く、替芯はどちらでも問題なく使えます。

1.3mmと1.4mmは互換性があるの?

1.3mmと1.4mmについては国際的な取り決めがありません。よってシャープペンと芯は、それぞれ同じ芯径のものを用意する必要があります。1.3mmのシャープペンに1.4mm芯は使えないのです。

ちなみに国内メーカーは1.3mmシャープペンを製造しており、1.4mmのものは主にドイツメーカーが製造しています。

ドロップ式は融通がきく

ノック式シャープペンと異なり、ドロップ式ホルダーの場合は、ホルダーに表示されている太さと芯の太さが多少異なっていても、使える場合があります。

ペン先の爪の開閉が自由であり、シャープペンのように、芯が繰り出される管の太さが一定ではないからです。

ドロップ式は、2mm以上の芯によく使われます。3〜4つの爪で芯を挟みます。

ペン先の芯を掴む部分

例えば私のコヒノールの2.5mm芯ホルダーは、2mm芯を問題なく使えます。ホルダーと替芯のサイズが異なっても使えるかどうか、どこまで許容のサイズとできるかはホルダーのメーカーによります。

下のようなシャープペンは指定の芯径しか使えません。芯が出てくる管より、芯が太すぎても細すぎてもダメなのです。

ガイドパイプの例

太さの異なる芯を使い分ける理由は?

なぜこんなにも多くの芯径が存在するのでしょうか。使い分けをする理由を挙げましょう。

1.
デッサンや図形を描く時に、芯径の異なるシャープペンを使い分けます。太芯は濃淡を表現しやすく、細芯は繊細な部分を描くのに適しています。

2.
手の大きさや筆圧により好みは変わるもので、0.5mm芯以外が合う場合もあります。芯は細ければ折れやすく、太いほど折れにくくなります。筆圧が高めな場合は、0.7mmや0.9mm、またはさらに太い芯を使うことで、芯折れを気にせず安定した筆記ができます。

3.
大きな字で書きたいときは太芯で、小さな字で細かく記していきたいときは細芯、というように使い分けられます。太芯のシャープペンでアイデアを練りメモを取るのは気持ちの良いものです。小さな手帳には細芯が合います。

下の写真は左から0.3mm、1.0mm、2.5mm、3.15mmです。

0.3,1.0,2.5,3.15mmのシャープペン

左から1.0mm、1.4mm、2.0mm、3.15mmの芯です。

太さの異なる替芯

カテゴリーで分ける、芯の太さ4種類

ここでは4種類の芯径(極細、定番0.5mm、中太、太)に分けて説明していきます。

下の表ではそれぞれの芯径について、カッコ書きで販売メーカーを記しています。何も書かれていない場合は、書ききれないほどの!多くの製品があるという意味になります。

1) 小回りがきく極細芯

  • 0.2mm(ぺんてる「オレンズ」)
  • 0.3mm
  • 0.35mm(ファーバーカステル、ロットリング)
  • 0.4mm

細いだけあって小回りがきき、小さな字や詳細部分を書くのに適しています。難点は芯が細いほど、折れやすくなること。国内メーカーからは、折れない工夫がなされたシャープペンが出ています。

2)【0.5mm】定番はこれ!

  • 0.5mm

細すぎず太すぎず、一般に使いやすいとされるのが0.5mmです。シャープペンのラインナップが豊富で、どこのメーカーでも必ずあるのがこの太さです。

3) 安定感のある中太芯

  • 0.7mm
  • 0.9mm
  • 1.0mm(ファーバーカステル、ロットリング)
  • 1.3mm(コクヨ、ぺんてる、ステッドラー、タジマ)
  • 1.4mm(ファーバーカステル、ラミー、スタビロ )

芯が太い分、筆記時に芯が紙に接する面積が大きくなります。そのため引っかかりなく、滑らかに気持ちよく書けるのが中太芯です。芯が折れにくく、筆圧が強い方におすすめです。

芯を削る必要がないのは1.4mmくらいまでです。これ以上の太さになると、芯の先が丸くなるのが気になり、芯研器が欲しくなります。

1.3〜1.4mmでも、先が丸まってくるのが気になる方もいるでしょう。その場合、2mm芯用の芯研器を使って削ることも一応できます。

1.4mm芯を芯研器で削る様子
削り終えた芯

0.35mmと1.0mmのシャープペンについて書いています:

4) 太芯 : 鉛筆並みの書き心地!

  • 2.0
  • 2.5(コヒノール)
  • 3.0(丸善美術商事、カランダッシュ)
  • 3.15(ファーバーカステル、スタビロ )
  • 3.2(コヒノール、カヴェコ)
  • 5.5(e+m)
  • 5.6(コヒノール、カヴェコ)
  • 5.8(丸善美術商事)

太芯はデッサンやデザインで使われることが多く、他にも建築用筆記具として使われます。日本では2mm以上の芯を扱う場合、シャープペンではなく芯ホルダーと言うことが多いです。

太芯の中で最もポピュラーなのは2mm芯です。鉛筆の芯が2mmほどなので、鉛筆の代わりとされることもあります。この太さになると、鉛筆同様に削る必要がでてきます。

2mm芯ホルダーは国内メーカーから多く販売されていますが、それより太い芯は海外メーカーのものがほとんどになります。

国内メーカーでは珍しい太芯、丸善美術商事の3.0mmホルダーです。「スリム」と表記されているのが3.0mm芯です。

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同じく丸善美術商事の5.8mmホルダーです。

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芯ホルダーについてまとめています:

2mm芯ホルダー:

1.0,1.4,2.0,3.15mmの芯

言語で異なる「標準」とされる太さ

日本で好まれるのは0.5mm芯ですが、海外でも同じとは限りません。使いやすい芯径は言語によって異なります。アルファベットを使用する国では太めの芯が好まれ、例えばフランスでは文房具売り場に行くと、0.7mmのシャープペンが多く並んでいるのを見ます。

アルファベットは形がシンプルなので太芯のほうが読みやすく、万年筆やフェルトペンでも中〜太字の方が好まれます。しかし漢字のように線が込み入ってくると、細字のほうが綺麗に書けますよね。

日本では0.5mmだけでなくもっと細い芯も人気です。方や海外の方が太芯のホルダーが充実しているのは、言語による理由もあるのかもしれませんね。

よもやま文房具

Posted by cripon