カランダッシュ【フィックスペンシル】歴史ある世界初の芯ホルダー
こんにちは、クリポンです。
シャープペンの一種である芯ホルダーは、メジャーとは言えず、使う人は少ないかもしれません。でも手に取って以来、すっかり虜となった私です。
シャープペン同様に、芯ホルダーにも色々なデザインのものがあります。最近私が気になっていたのはカランダッシュの新作です。一瞬で目を奪われ、いいなあ…とずっと頭から離れませんでした。
今回ご紹介するのが、そのカランダッシュの芯ホルダー「フィックスペンシル Fixpencil」。Fixpencilはドロップ式芯ホルダーの元祖とも言える筆記具です。
「Fixpencil」Caran d’Acheが誇る芯ホルダー
鉛筆の代用として作られたフィックスペンシル
フィックスペンシルは、カランダッシュが販売する芯ホルダーの商標です。世界で初めて作られた、金属製のドロップ式芯ホルダーとして知られています。
![カランダッシュのフィックスペンシル限定版](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/08/phonto-26-copie-min-530x386.jpeg)
フィックスペンシルの誕生は、鉛筆の材料となる木材の不足がきっかけでした。木材の代わりに、鉛筆の芯を金属軸で支えることをアイデアとして作られたのです。
今日では芯ホルダーの軸は、メーカーによりプラスチックや木材など、様々な材料が使われるようになりました。でもカランダッシュのフィックスペンシルといえば、昔と変わらず、軸は金属製です。
![2本のフィックスペンシルをクロスさせて重ねた様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-9-copie-min-3-530x397.jpeg)
こう見ると、フィックスペンシルはカランダッシュの人気モデル「849」にそっくりです。いや、フィックスペンシルのデザインを849が受け継いだと言った方が良いでしょう。849の登場は、フィックスペンシル誕生からちょうど40年後に当たる1969年なのです。
849同様に、フィックスペンシルにも定番色があり、定期的に限定色も出ています。849ほどの多様さはないものの、フィックスペンシルにもデザイン豊かな軸が揃っています。
上の写真は2021年発売の限定エディション、アルフレッド・ハベリ氏(Alfredo Häberli)がデザインしたものです。オーカーとプルーンの2色があり、両方揃えてしまいました。
フィックスペンシルはドロップ式
芯ホルダーのうち、芯を挟むタイプはドロップ式と呼ばれます。3つの爪のようなもので挟んでいます。
![芯をしっかりと掴んでいる爪](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-9-copie-min-1-530x353.jpeg)
フィックスペンシルは、全てドロップ式の芯ホルダーになります。後部を力いっぱいノックすると、このように爪が開きます。
![ドロップ式の爪を開いている様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-8-copie-min-1-530x397.jpeg)
写真のフィックスペンシルは2mm芯用のホルダーです。爪を開くと直径2mm以上に開くので、芯を自由に動かして、その長さを調整できます。
フィックスペンシルには3mm芯用のホルダーもあります。
![](https://www.criponparis.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://www.criponparis.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
その他の軸色です :
芯ホルダーについてはこちらをどうぞ :
カランダッシュらしさが光るデザイン
おなじみのクリップ
フィックスペンシルの軸の作りは、849とほぼ同じです。独特な形のクリップは、まるでカランダッシュの刻印のよう。
軸のデザインはともあれ、このクリップを見るだけで、すぐにカランダッシュだと分かります。
![クリップの下に控えめに書かれているロゴ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-3-copie-min-1-530x397.jpeg)
ロゴは目立たず、わざとクリップの下に隠してあるかのようです。出しゃばり過ぎないロゴもいいですよね。
「swiss made」と書かれていますが、部品などは全てスイス製です。カランダッシュ製品の値段が高めなのは、そのせいもあるかもしれませんね。
こちらは紫軸の方です。軸は紫色で、ノック部は黒色です。
![紫色の軸の後部](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-4-copie-min-1-530x397.jpeg)
![2本の芯ホルダーのクリップ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/08/phonto-10-copie-min-530x397.jpeg)
グリップの様子は?
写真のグリップには、滑り止め用のギザギザがついています。このギザギザ模様は、全てのフィクスペンシルにおいて共通というわけではありません。滑り止めがないものもあります。
![ギザギザ模様のついているグリップ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-5-copie-min-1-530x397.jpeg)
金属軸らしい輝きのある軸です。849でも見かけますが、鉛筆削りを使ったような、波の模様が入っているのが可愛いです。
![ペン先の様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-7-copie-min-2-530x397.jpeg)
849ボールペンについてはこちらをどうぞ :
シャープペンです :
携帯に便利! 小柄なフィックスペンシル
フィックスペンシルは小柄な芯ホルダーです。私のモデルでは長さが14.7cm(芯を出さない状態の長さ)ありました。849が12.8cmなので、2cmほど長いです。
重量は11gです。鉛筆より重さがあるものの、11gなら筆記具の中で軽い部類に入り、書いていて気になる重さではないでしょう。扱いやすい芯ホルダーです。
カラー芯が付いていた! 限定エディション
フィックスペンシルを購入すると、通常は黒色の芯が備わっています。しかし限定版ではしばしば、黒色以外の芯が付属してくることがあります(モデルによっては無いこともあります)。
今回の購入では黒芯の他に、4色のカラー芯が付いてきました。
![付属の4本のカラー芯](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-6-copie-min-1-530x397.jpeg)
この4本のカラー芯は水溶性です。芯が水に溶け、水彩色鉛筆のように使えます。もちろん水で溶かずに、そのまま使うこともできます。
![カラー芯を使って書いた色見本](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/07/phonto-7-copie-min-1-530x397.jpeg)
山を3つ描き、右半分を水を含ませた筆で溶いてみました。4色ともパステル調の綺麗な色です。
この4色をどんな風にして使おうかと、考えを巡らせるのも楽しみの一つです。
![](https://www.criponparis.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://www.criponparis.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
その他の軸色 :
揃えたくなるカランダッシュの筆記具
フィックスペンシルや849は使いやすいだけでなく、目からも楽しませてくれます。書いていて楽しく、テンションが上がります。今回のフィックスペンシルはまさにそうでした。
コレクションを見ていると、素敵なものばかりでつい目がいってしまいますよね。あれもこれもというわけにはいきませんが、ついつい揃えてしまうのがカランダッシュです。