フランス語でカンタン自己紹介「私は〇〇です」
こんにちは、クリポンです。
「私は〇〇です」というフレーズは、基本的な会話表現です。自己紹介をするときなどによく使われます。
これからフランス語を始めよう!という方は、この表現から勉強してみましょう。「私は〜」の他に、「あなたは〜」「彼は〜」と活用していけば、会話の幅が広がっていきます。
今回は「私は〇〇です」の表現、そして文法は人称代名詞と動詞êtreの活用についてみていきます。
基本のフレーズ「私は〇〇です」人称代名詞と動詞êtreの活用
1.今日のワンフレーズ
1.1フランス語学習では英語の知識が役に立つ
1.2「je suis 〇〇.」を使って自己紹介してみよう
2.文法を深めよう!
2.1「Je suis japonais.」は主語+動詞+属詞に分けられる
2.2人称代名詞(je、tu、ilなど)
2.3動詞êtreの活用形
2.4主語+動詞êtreを使った例文
今日のワンフレーズ
Je suis Japonais.(男性が話す場合)
ジュ スイ ジャポネ
Je suis Japonaise.(女性が話す場合)
ジュ スイ ジャポネーズ
suis : 〜である(動詞êtreの1人称単数形)
japonais(e) : 日本人(名詞)
フランス語学習では英語の知識が役に立つ
フランス語と英語は、文法的によく似ています。そのため英語の知識が役に立つこともあります。
例えば「私は日本人です」を英語にしてみましょう。be動詞を用いて「I am Japanese.」になりますよね。
フランス語と比べてみましょう。
私 | 〜です | 日本人 | |
英語 | i | am | Japanese |
フランス語 | je | suis | japonais(e) |
「私は日本人です」のフランス語は「Je suis japonais(e)」。単語こそ違えど、文の構成は全く同じです。
be動詞の「am」は「〜です、〜だ」などと訳され、主語の状態や帰属を説明しています。
フランス語の動詞「être」(エートル)は、be動詞と同じ働きをします。
ところで、英語では国籍を示す単語は大文字から始めますが、フランス語は小文字です。
話し手が男性の場合はjaponaisを、女性の場合はjaponaiseを使います。
男性形では語尾のsを発音しません。
名詞の性についてはこちらをどうぞ :
「je suis 〇〇.」を使って自己紹介してみよう
フランス人のAさんと、フランスに訪れた日本人のBさんが初めて会った時の会話例です。
Aさん:
Bonjour, je suis Jean Dubois. Enchanté. ボンジュール, ジュ スイ ジャン デュボワ. アンシャンテ こんにちは、私はジャン・デュボワです。私はフランス人です。はじめまして。 Bさん :
Bonjour, je suis Ken Yamada. Je suis Japonais. Enchanté. ボンジュール, ジュ スイ ケン ヤマダ. ジュ スイ ジャポネ. アンシャンテ こんにちは、私はケン・ヤマダです。私は日本人です。はじめまして。 |
初めて会うときに使う挨拶。「お会いできて嬉しいです」という意味を含んでいます。
初めて会う人には、まずは名前を伝えますよね。自分の名前を名乗るには、「Je suis + 名前」のフレーズが便利です。
私は山田ケンです。
Je suis Ken Yamada.
ジュ スイ ケン ヤマダ |
語学本などでよく習うのは「私の名前は山田ケンです(Je m’appelle Ken Yamada.)」です。でも会話ではしばしば「Je suis Ken Yamada.」も使います。
友人などの気軽な関係では姓なしで「Je suis Ken.(僕はケンだよ)」と名前だけ伝えたりもします。
文法を深めよう!
ここからは文法の観点から「je suis japonais.」のフレーズを見ていきます。
「Je suis japonais.」は主語+動詞+属詞に分けられる
Je : 主語(代名詞)
suis : 動詞 japonais(e) : 属詞(名詞) |
属詞は主に、主語の状態や帰属を説明します。「私」という主語は、「日本人」に属していることが説明されているわけです。
属詞となるものには、名詞や形容詞、副詞、不定詞、関係詞節などがあります。
上記のような主語+動詞+属詞は第2文型と呼ばれ、動詞êtreはしばしばこの形を取ります。
ちなみに第1文型は主語+動詞のみの形です。
人称代名詞(je、tu、ilなど)
「Je suis japonais(e).」の主語には人称代名詞が使われています。人称代名詞は「私」「あなた」「彼」「それ」などで、人や物の名前に代わって言い表します。
フランス語では、主語として使われる人称代名詞は、全部で8つあります。頑張って覚えましょう。
単数形 | 複数形 | |
1人称 | je ジュ 私 |
nous ヌ 私たち |
2人称 | tu テュ 君 (vous ヴ) あなた |
vous ヴ あなたたち |
3人称 | il イル 彼 elle エル 彼女 |
ils イル 彼ら elles エル 彼女ら |
フランス語にあって、英語にないものの一つが敬語表現です。フランス語では、親しい人には「tu」を使い、目上の人には「vous」を使います。
「vous」は2人称単数では「あなた」の意味で敬語表現として使われ、2人称複数「あなたたち」にもvousが用いられます。
文脈により、2人称単数と複数のどちらが使われているかは明白です。慣れてくれば迷わなくなります。
動詞êtreの活用形
英語のbe動詞のように、フランス語のêtreも主語によって活用します。「Je suis japonais(e).」の「suis」は、動詞êtreの1人称単数形です。ちなみにêtreは原形(不定詞)です。
êtreの活用は、人称代名詞を前につけて一緒に覚えましょう。
単数形 | 複数形 | |
1人称 | je suis
ジュ スイ 私は〜だ |
nous sommes ヌ ソム 私たちは〜だ |
2人称 | tu es
テュ エ 君は〜だ (vous êtes ヴ ゼットゥ) あなたは〜です |
vous êtes ヴ ゼットゥ あなたたちは〜だ |
3人称 | il est
イ レ 彼は〜だ elle est エ レ 彼女は〜だ |
ils sont
イル ソン 彼らは〜だ elles sont エル ソン 彼女らは〜だ |
主語+動詞êtreを使った例文
上で覚えたêtreの活用を用いて、職業や国籍について話してみましょう。
Je suis professeur.
ジュ スイ プロフェスール 私は先生だ。 Tu es étudiant(e).
テュ エ エテュディアン(エテュディアントゥ) 君は学生だ。 Il est médecin.
イ レ メドゥサン 彼は医者だ。 Elle est pianiste.
エ レ ピアニストゥ 彼女はピアニストだ。 Nous somme américains.
ヌ ソム アメリカン 私たちはアメリカ人だ。 Vous êtes français.
ヴ ゼットゥ フランセ あなたたちはフランス人だ。 Ils sont indiens.
イル ソン アンディアン 彼らはインド人だ。 Elles sont chinoises.
エル ソン シノワーズ 彼女らは中国人だ。 |
étudiant(e) : 生徒、学生
médecin : 医者
学習時はネイティブの発音を参考に
人称代名詞とêtreの活用は、是非とも早いうちに覚えてしまいたい文法事項です。Je suis…とその活用は会話でしょっちゅう登場する基本のフレーズです。
発音はカタカナで表示してありますが、あくまでも参考としてください。youtubeなどを活用して、ネイティブの発音を聞くようにすると良いでしょう。見つからなければ、一時的ならばgoogle翻訳も意外と使えます。言語にフランス語を選んでから、フランス語の文を貼り付けて音声を聞いてみるのもおすすめです。