「挨拶時の会話」定番パターンで覚えるフランス語

2021-07-15

こんにちは、クリポンです。
円滑な人間関係は、気持ちの良い挨拶から始まるもの。日本でもフランスでもそれは変わりません。
挨拶の会話パターンは、大抵はお決まりといえ、その流れを把握しておくのがコツです。そうすれば、フランス語の聞き取りが苦手であっても、流れに乗ってスムーズな会話を楽しめるでしょう。

シチュエーション別に、挨拶の会話パターンについてみていきます。

 

会話の基本は挨拶から! よく使うパターンを覚えよう

人間関係の深さで使い分ける会話

フランス語と英語の違いの一つに敬語があります。英語では、話し相手との関係の深さにかかわりなく「you」を使いますよね。

フランス語では人間関係により、2段階で言葉を使い分けます。一つは敬いの気持ちを込めて呼ぶ「vous(ヴ)」。もう一つは、家族や友人に使う「tu(テュ)」です。

敬語と言っても、日本語の敬語ほどの複雑さはありません。しかしvousとtuで動詞の活用が変わるなど、初めは戸惑うことも多いです。

挨拶の会話も相手との関係、つまりvousとtuのどちらを使うかにより、言葉遣いが変わります。

 

1) 目上の人やあまり面識がない人との挨拶

相手をvousで呼ぶのは、多少なりとも敬意を払う相手や、あまり面識のない人に対してです。

 

調子をたずねる動詞 「aller」

挨拶の会話では、しばしば動詞「aller」を使います。本来「行く」という意味ですが、ここでは「調子よく行く」の意です。
vousを主語にすると、動詞allerが活用変化してallezになります。

 

動詞allerの活用
Je vais
ジュ ヴェ(私は行く)
Nous allons
ヌ ザロン(私たちは行く)

-Tu vas
テュ ヴァ(君は行く)

-Vous allez
ヴ ザレ(あなたは行く)

Vous allez
ヴ ザレ(あなたたちは行く)

Il va
イル ヴァ(彼は行く)
Ils vont
イル ヴォン(彼らは行く)
Elle va
エル ヴァ(彼女は行く)
 

*vousは2人称の単数(あなた)と複数(あなたたち)の両方の意味を持ちます。

 

お決まりのパターン! 挨拶会話の流れ

定番の挨拶は、だいたいこのような感じになります。

Cさん : こんにちは〇〇さん、ご機嫌いかがですか。

Dさん : とても良いですよ。ありがとう。あなたはどうですか?

Cさん :とても良いです。ありがとう。

 

これをフランス語にしてみましょう。よく使われる2つの例を挙げてみます。

パターン1

Cさん : Bonjour Monsieur Dubois. Comment allez-vous?・・・(1)
    ボンジュール ムッシュー デュボワ, コマン タレ ヴ?

Dさん : Très bien, merci. Et vous?・・・(2)
    トレ ビヤン, メルシー. エ ヴ?

Cさん : Très bien, merci.・・・(3)
    トレ ビヤン, メルシー.

 

パターン2

Cさん : Bonjour Madame Dubois. Vous allez bien?・・・(1)
    ボンジュール ムッシュー デュボワ, ヴ ザレ ビヤン?

Dさん : Je vais bien, merci. Et vous?・・・(2)
    ジュ ヴェ ビヤン, メルシー. エ ヴ?

Cさん : Oui, je vais bien, merci.・・・(3)
    ジュ ヴェ ビヤン, メルシー.

 

単語

comment : どのように、très : とても、bien : よい、merci : ありがとう、et : ところで、oui : はい

 

(1)の文

Bonjourの後は名称を入れずに、bonjour, comment allez-vous? と言うこともできます。でも名称を入れると丁寧な印象を与えます。

名称付きでbonjour Monsieur Dubois、またはbonjour Madame Dubois,などとするほか、姓は無しで単にbonjour Monsieur,とかbonjour Madame,と呼びかけることもできます。

「ご機嫌いかがですか」はcomment allez-vous?のほか、vous aller bien?もよく使います。

 

(2)の文

返事にはtrès bienのほか、je vais bienもよく使います。vaisは動詞allerの1人称単数活用です。

必ず「et vous? あなたは?」と聞き返し、相手の体調も気遣いましょう。こうして会話がつながっていきます。

 

(3)の文

間投詞的にouiを入れてみましたが、入れなくてもいいです。日本語の「はい」とか「ええ」のような感じで、仏語会話では会話のリズムを整えるような感じで、よくouiを挟みます。

ここでも返事はtrès bien、またはje vais bienのどちらでもいいです。(2)の文でDさんがtrès bienと言ったとして、(3)の文でCさんがje vais bienを使っても問題ありません。逆もまたしかりです。

 

 

2) 親しい友人との挨拶

親しい間柄ではtuを使います。ここでも動詞allerを使い、tuを主語とする場合の活用形はvasになります。

会話の流れはこのような感じになります。

Aさん : やあ、元気?

Bさん : 元気だよ、ありがとう。君は?

Aさん : 元気だよ、ありがとう。

 

この会話をもとに、よく使われるパターン3つを挙げます。

パターン1

Aさん : Salut! Ca va?・・・(1)
    サリュ! サ ヴァ?

Bさん : Ca va. Et toi?・・・(2)
    サ ヴァ. エ トワ?

Aさん : Ca va.・・・(3)
    サ ヴァ.

 

パターン2

Aさん : Salut! Tu vas bien?・・・(1)
    サリュ! テュ ヴァ ビヤン?

Bさん : Oui, je vais bien.  Et toi?・・・(2)
    ジュ ヴェ ビヤン. エ トワ?

Aさん : Je vais bien aussi.・・・(3)
    ジュ ヴェ ビヤン オッシ.

 

パターン3

Aさん : Salut! Comment vas-tu?・・・(1)
    サリュ! コマン ヴァ テュ?

Bさん : Comme si comme ça. Et toi?・・・(2)
    コム シ コム サ. エ トワ?

Aさん : Ca va.・・・(3)
    サ ヴァ.

単語

salut : やあ、ça va : 元気、順調だ、oui : はい、bien : よい、et : ところで、aussi : 同様に

 

(1)の文

親しい間柄では、salutを使うことが多いです。友達にbonjour!と言っても良いですが、少し改まったニュアンスになります。

毎日会うような友達は、パターン1が多いです。挨拶はそこそこに、別の会話に移るという感じですね。

時にはtu vas bien?(調子はうまくいってる?)とかcomment vas-tu?(調子はどんな感じなの?)と聞くこともあります。単にça va?と言うより、少しだけ丁寧な印象があります。

(2)の文

パターン1,2,3で、それぞれ(2)の「元気だよ」の言い方を変えてみました。しかしこれが絶対というわけではありません。どのパターンにおいても、ça vaまたはje vais bienと好きな言い方で答えて構いません。 

パターン2では「oui」を頭につけてみました。実際Tu vas bien?は質問文なので、ouiと答えてからça vaとかje vais bienと続けることがよくあります。

パターン3のcomme si comme çaは「まあまあ」の意味。友達との間柄なので、こんな風に答えることもあります。

 

(3)の文

全てのパターンで、ça vaまたはje vais bienのどちらとも使えます。そしてパターン2のように、文末にaussi(同様に)を加えることがよくあります。

 

覚えやすいものを選んで覚えよう

いくつかパターンを挙げてみましたが、まずは簡単そうなものを選んで覚えると良いと思います。旅行中などに使うべき場面に出くわすこともあるでしょう。

ただし注意しておきたいのは、お店の主人やホテルの従業員など、全く面識がない場合にこちらから「ご機嫌いかがですか」とたずねないことです。その場合は「bonjour」と挨拶するだけにとどめましょう。とはいえ、八百屋やパン屋など、何回も通って馴染みの客となれば「vous allez bien?」などと挨拶することもありますけれどね。