【日常使いの文房具】フランス語で名前を言ってみたい!
こんにちは、クリポンです。
フランス語で喋ってみたい文房具シリーズ。前回の「筆記具」編に続き、今回ご紹介するのは「卓上のこまごまとした文房具」。
そう、ハサミや糊、テープなどおなじみの文房具の名前です。フランス語での呼び方についてまとめます。
文房具の名前、フランス語での言い方は?
フランス語で12の文房具
普段よく使う文房具をフランス語で!仕事や勉強時になくてはならない文房具12個を挙げます。
男性名詞は(m)、女性名詞は(f)で示しています。名詞の性についてはこちらを参照してください。
1. 消しゴム
消しゴム | gomme(ゴム)(f) |
「ゴム」と呼ばれるのは、天然のゴムを原材料としていたからです。日本語の消しゴムのように「消すためのゴム : gomme à effacer(ゴム ア エファセ)」とも言います。
àは「〜するための」(方法を表す)、effacerは「消す」です。
2. 鉛筆削り
鉛筆削り | taille-crayon(タイユ クレイヨン)(m) |
tailleは切断、カットをすること。crayonは鉛筆です。
3. ハサミ
ハサミ | ciseaux(シゾー)(m) |
ハサミciseauxはciseau(男性名詞)の複数形です。単数形のciseauは工具「たがね」のこと。ハサミは2枚刃であることから、複数形が用いられます。
2枚組ということで、ハサミのことをpaire de ciseaux(ペール ドゥ シゾー)とも言います。paire de は「一対の」です。
4. 定規
定規 | règle(レグル)(f) |
règleは本来「規則、法則、規律」といった意味がありますが、転じて、定規のこともrègleと言います。
ちなみに分度器は「rapporteur(ラポルトゥール)」(rapport : 比率、割合)、巻尺は「mètre ruban(メートル リュバン)」(ruban : テープ状のもの)です。
5. 糊(のり)
糊 | colle(コル)(f) |
分かりやすいようにcolleを「糊(のり)」としましたが、日本語の糊と仏語のcolleは、言い表しているものに違いがあります。
フランス語では接着剤を総称してadhésif(アデシフ)と言います。そのうち液体・ゼラチン・ペースト状になっているものがcolleです。スティック糊もcolleで、フランスの学校で一番使われているタイプの糊です。
例えば液体状の強力接着剤は日本語では「のり」とは言いませんが、フランス語ではcolleになります。
6. セロハンテープ
セロハンテープ | ruban adhésif(リュバン アデシフ)(m) |
adhésifは接着剤、rubanはテープ状のものを言います。
セロハンテープとは固体の接着剤であり、テープ状にしたものです。ruban adhésifが定義通りの呼び名であることが分かります。
日常ではしばしばruban adhésifのことをscotch(スコッチ)と呼んだりもします。scotchは日本でもおなじみのメーカー「3M(スリーエム)」が展開するブランド名。スコッチのテープが有名になり、セロハンテープの代名詞のように使われているのです。
日本でも同様の現象がありますよね。私たちが普段呼んでいる「セロテープ」は、ニチバンが販売するセロハンテープの登録商標です。
セロテープは日本で長く親しまれてきたセロハンテープ。今では本来の「セロハンテープ」という名称に変わって、ニチバン以外のメーカーのものでも「セロテープ」と呼ぶことが多くなっています。
7. ステープラー(ホチキス)
ステープラー(ホチキス) | agrafeuse(アグラフーズ)(f) |
ホチキスの芯はagrafe(アグラフ)です。agrafeを扱う道具という意味で、ホチキスはagrafeuseになります。
8. カッターナイフ
カッターナイフ | cutter(キュッター)(m) |
カッターナイフはcouteau à lame rétractable(刃を格納できるナイフ)とも言います。couteau(クトー)は「ナイフ」、 à(ア)は「〜を持った」、 lame(ラム)は「刃」、rétractable(レトラクタブル)は「格納可能な〜」です。
日常ではcutterと短く呼ばれることが多いです。cutterは英語から借りた言葉で、裁断する道具や機械のことを指します。
9. 修正用の道具
修正用の道具 | correcteur(コレクトゥール)(m) |
形容詞correctには正しい、正確なという意味があります。修正用の道具はcorrecteurです。
最近では色々な修正用の文房具がありますよね。主な3つを挙げてみます。
- 修正ペン : stylo correcteur(スティロ コレクトゥール)(stylo : ペン)
- 修正液 : correcteur liquide(コレクトゥール リキッドゥ)(liquide : 液体)
- 修正テープ : ruban correcteur(リュバン コレクトゥール)(ruban : テープ状のもの)
10.ゼムクリップ
ゼムクリップ | trombone(トゥロンボーヌ)(m) |
ゼムクリップとは、1本の針金(またはプラスチック)がクルクルと巻かれた形状のクリップです。tromboneの名は、楽器のトロンボーン(trombone)から来ているとの説もあります。
11. コンパス
コンパス | compas(コンパス)(m) |
compasはラテン語の「compassare」から来ており、「歩幅で測る」という意味を持ちます。
12. ペンケース
ペンケース | trousse(トゥルース)(f) |
trousseは用具入れのことで、実はtrousseと言っただけでは、何の用具入れか分かりません。trousse de toilette(化粧ポーチ)やtrousse de médecin(医者の診察カバン)もあるからです。
de(ドゥ)は英語のofにあたり「〜の」、toilette(トワレット)は「化粧」、médecin(メドゥサン)は「医者」です。
本来は
- trousse d’écolier (トゥルース デコリエ)(d’écolier : 小学生の)
- trousse scolaire(トゥルース スコレール)(scolaire : 学校の)
- trousse à crayon(トゥルース ア クレイヨン)(à crayon : 鉛筆用の)
と言うべきでしょう。
でも日常ではごく簡単に「trousse」と呼ぶことがほとんどです。
筆記具, 紙製品についてはこちらをどうぞ :
日本語とフランス語で同じ単語を使っていることもあり
日本語のゴムやカッター、コンパスは外来語ですが、フランス語でもほぼ同じ言い方をしています。発音やイントネーションは違うのですけれどね。
面白いのはカッター(cutter)で、英語由来のこの言葉を日本でもフランスでも使っています。しかし当の英語圏ではcutterではなくutility knifeと言うようです。言葉というのは興味深いですね。