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待望の復刻【パーカー 51】衰えを知らない永遠のモデル

2021-07-14

こんにちは、クリポンです。
万年筆は味のある筆記具です。購入時、好みのデザインや希望の価格に沿って、悩みながらも一つに決めますよね。とりあえず外見的には気に入ったとしても、果たして手にしたペンが自分に合うのか、この時点ではよく分かりません。

しばらく使い込んでみて、ようやくペンの個性が見え始めます。そこでやっと満足度が測れるようになるわけです。

80〜90%満足できる万年筆はたくさんあります。でもなかなか、100%納得のものに出会う機会は、私は少ないように思います。

久々に大満足の万年筆、2021年に復刻版として登場した「パーカー 51」をレビューします。


万年筆「PARKER 51」話題の2021年復刻版

1941年から続く人気モデル

こちらがパーカー 51です。数種類ある色から選んだのは、ティールブルーCTです。

パーカー51ティールブルーの万年筆

知る人ぞ知る、1941年に発売されたパーカーの名品です。歴史ある万年筆で、今日でも憧れを持つファンは少なくありません。
2021年の2月に復刻版パーカー 51が登場し、世界中で話題となりました。

ところでパーカー 51のデザインは、1939年に完成されたとのこと。この年はパーカー設立から51年目にあたり、それでパーカー 51の名が付けられたそうです。

パーカーについて簡単に述べておくと、1988年にアメリカで設立された会社です。しかしその後、パーカーの拠点はイギリスに移り、現在ではイギリスのメーカーとして知られています。

クラシカル、しかも独特なデザイン

パーカーといえば、このグレーのケース。しっかりしていて頑丈です。

頑丈な箱に入った万年筆

万年筆は地味ではありますが、品のある、落ち着いた佇まいです。

キャップ付きでは分かりませんが、外すとちょっとした驚きが。ペンの先まで軸が覆い被さっています。これぞパーカー 51です。

キャップを外した万年筆

1941年の発売当時においては、かなり斬新なデザインであったことがうかがわれます。
ペン先から尻軸まで、シュッと伸びた姿勢の良さが清々しいです。まるで空気抵抗を避けるかのような流線型。聞けば納得で、デザインのコンセプトは飛行機にあったそうです。

記録的な販売本数を誇ったパーカー 51。2021年復刻版は、ほぼ当時のデザインをとどめています。

80年も前のデザインなので、見方によってはクラシカルというか、古臭いと感じる方もいらっしゃるでしょう。このデザインをどう見るかは、各個人の好みですね。

パーカー 51にはボールペン バージョンもあります。

3つのモデルがあるパーカー 51

パーカー 51には、3種類の異なるモデルがあります。基本となるパーカー 51、モダンヘリテージ、プレミアムの3つです。

特別な名称がないので"基本となる"パーカー 51と書きましたが、これが一番シンプルなモデルです。3つの中では一番価格が安く、ペン先はスチール(鉄ペン)になります。

このシンプルなパーカー 51を少し豪華にしたのがモダンヘリテージ(MH)です。ペン先はスチールですがゴールド色に仕上げてあり、キャップに彫刻が施してあります。

プレミアムは最も価格の高いモデルで、ペン先は18金です。キャップはペン先と同じゴールド色に揃え、より豪華な仕上がりとなっています。

スチールペンの軸色は4種類

パーカー 51は軸色にバリエーションがあります。ペン先がスチールものは以下の4色です。

  • ブラックCT
  • バーガンディーCT
  • ミッドナイトブルーCT
  • ティールブルーCT

CTはクロムメッキのことで、キャップなどの金属部分がシルバー色です。

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モダンヘリテージの軸色は4種類

モダンヘリテージには4色揃っています。

  • ブラックGT
  • レイジレッドGT
  • フォレストグリーンGT
  • ターコイズGT

プレミアム(金ペン)の軸色は2種類

プレミアムの軸は2色から選べます。

  • プラムGT
  • ブラックGT

気になる細部の特徴は?

個性が光るペン先

パーカー 51の特徴といえば、まずはペン先の仕様にあります。

ペン先はフーデッドニブ

ほんの少しだけ、ニブ(ペン先)の先端部分が顔を出しています。フーデッドニブと呼ばれています。確かにフードを被っているように見えますね。

鳥のくちばしのようなペン先

ちょろっと見えるペン先は鳥のくちばしのようです。独自性を備えたデザイン、さすがはパーカーです。

キャップはスクリュー式

今回の復刻版で、キャップはスクリュー式に改良されたとのこと。ネジのように回してキャップの開閉をします。

スクリュー式で開閉できるキャップ

プッシュ式キャップより、開閉が多少面倒に感じるかもしれません。でも浅めのネジで、キャップを回す回数は少なめなので、それほど苦には感じません。

キャップの頭部はおしゃれに仕上がっています。クリップにはもちろん、矢羽が健在です。

キャップについている矢羽クリップ

パーカーのロゴがキャップに刻まれています。

パーカーのロゴ

FRANCEと刻まれているように、フランス製です。

フランス製と書かれている

パーカー万年筆の独特な書き味

スチールペンはFニブのみ

日本で購入できるスチールペンは、Fニブ(細字)のみです。金ペンのプレミアムは、Mニブ(中字)とFニブの2つから選べます。

ヨーロッパでは、スチールペンの方にもMニブがあります。アルファベットを書くにあたっては、太めのペン先を好む人が多いです。

今回私はFニブを選んでみました。

Fと刻まれているのはニブの太さを表す

分かりづらいですが…裏側に「F」と書かれています。

指のコントロールが直に伝わる万年筆

書き味はとてもいいです。でも独特なペン先仕様のせいなのか、使い始めたとき、他の万年筆とは異なる感覚を覚えました。

ペンの先がどことなく頼りなげで心もとない。書き続けたら壊れるんじゃないかという、気さえしました。
もちろん壊れることはないのですが、通常の万年筆のような安定感が、ペン先に無いように思いました。個人的な意見ですけれどね。

安定を欠く原因は、ニブが軸の中に引っ込んでいること。ニブ近くを握りざるを得ないことにあるのかもしれません。

そのためか、指からペン先まで、直結しているような感覚があり、指のコントロールがそのまま直にペン先に伝わります。安定させながら綺麗に書くのに、ちょっとしたコツがいるように思うのです。

良くも悪くも、自分の思ったように表現できる。書けば書くほど面白く、ハマってしまったペンです。

試し書きをしたメモ帳

使用インクはグラフ フォン ファーバーカステルの「ディープ シー グリーン」です。

パーカー 51 万年筆の重さは?

キャップを閉めた状態で量ると22gあります。これだけ聞くと、重めのペンだと思いがちです。
しかしキャップを外し、軸のみを量ると11g。つまりキャップだけで11gあります。

筆記時、キャップをペンの後部にはめなければ、軽量の万年筆だと言えます。

ちなみにペンの長さは、キャップをはめた状態で14cmです。参考までに、ラミー サファリとほぼ同じ長さになります。

パーカーのカートリッジ・コンバーターについて

万年筆はカートリッジとコンバーターについて、どのメーカーのものが使えるのか、分からないことが多いですよね。

パーカーは独自規格をとっています。よってパーカー製のものしか使えないので注意してくださいね。

万年筆を分解した様子

写真はスライド式のコンバーターです。問題なく使えていますが、容量が少ないため、インクをしょっちゅう補充しなくてはいけないのが、唯一面倒な点です。

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こちらの記事もどうぞ:

好みが分かれやすい万年筆!?

パーカー 51には派手さは無いけれど、長年多くの人に親しまれてきただけあり、洗練されたデザインだと言えるでしょう。とはいえその見た目も書き味も、好き嫌いが大きく分かれる万年筆のように思います。気になった方は、できれば実際に文房具店で見て確かめてから購入するのが良いかもしれませんね。

万年筆

Posted by cripon