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万年筆のインクが消える! 知っているとお得な修正ペン

2020-02-05

こんにちはクリポンです。
万年筆のデメリットといえば、消せないこと。フリクションボールのように、万年筆のインクが消せればいいのに・・・と思ったことはありませんか。

そこで万年筆ユーザーの方に朗報が!実は万年筆のインクは消せます。全てではありませんが、海外メーカーのインクの中には、消せる青インクが存在します。専用のペンで、書いた文字や絵の上からなぞると、さっと青色が消えてしまうのです。

消せるペンとは何なのか、また消去可能なインクやそのメーカーについて、詳しくみていきます。


知っていると便利!消せる万年筆インクと修正ペン

消せるインクは限られた青色のみ

万年筆用の修正ペンは、ヨーロッパでは日常的によく使うアイテムです。英語では「ink eraser」または「corrector pen」、フランス語では「effaceur」と言います。見た目はこのように、ごく普通のペンです。

シュナイダーのインク消しペン2本

多くの海外メーカーは、修正ペンを使うことを前提として、消去可能なインクを販売しています。でも一つ注意しておきたい点は、修正ペンで消せるのは、ごく限られた青色インクのみだということ。残念ながら、どのインクでも消せるというわけではないのです。修正ペンを使うためには、インクを選んで使う必要があります。

一体どのメーカーのインクなら大丈夫なのか、気になりますよね。

目安ですが、ラベルに「erasable」「washable」(英語で消去可能の意味)または「effaçable」(仏語)と表記してあれば、インク専用修正ペンで消せます。

消去可能なのは青インク、それも典型的な普通の青です。ブルーブラックとかミッドナイトブルーとか、変わり種の青インクは消せません。

写真のインクカートリッジの箱には、「erasable」「washable」の文字が見えます。

カートリッジの箱に消えるインクである旨が記されている

ところで最近、イギリスのスナク首相関連で消せる万年筆が話題となりました。画像で見るのがそれであるならば、pilotのvペンであり、特に海外向けの製品です(日本では販売していないようです)。使い捨て万年筆で8色あり、消去可能なインクが入っています。インク専用の修正ペンを使えば消せるのですが、これが問題になっているようですね。

消去可能なインクのメーカーと色名

万年筆用修正ペンで消せる、インクメーカーと色名をあげてみましょう。

  • ラミー : ブルー(ブルーブラックは消えません)
  • ウォーターマン : セレニティーブルー(フロリダブルー)
  • ファーバーカステル : ロイヤルブルー(Faber-CastellあるいはGraf von Faber-Castell(伯爵)のどちらともOK)
  • ペリカン : ロイヤルブルー (ペリカン4001)
  • カランダッシュ : アイデリックブルー
  • パーカー : ウォッシャブルブルー(注 : 単に「ブルー」という色名のインクも存在しますが、こちらは消えません。)
  • モンブラン : ロイヤルブルー
  • シュナイダー : ロイヤルブルー

私の調べたところでは、以上のメーカー・色名があげられます。色名が同じならば、ボトルインクまたはカートリッジ、どちらとも消去可能です。私がリストに入れなかった他のメーカーでも、消せるインクが存在するかもしれません。

エルバンのインクは消えないので、注意してくださいね。

日本でも買える修正ペン

万年筆用の修正ペンは、見かけはごく普通の細いペンで、筆箱の中に常備しておくのに、便利な形をしています。フランスでは、修正ペンをよく使うのは、学生や子供たちです。

こちらでは文房具メーカーの修正ペンのほか、大手スーパー「カルフール」や「オーシャン」などの、スーパーPBのものも安価で手に入ります。それだけ売れる商品だということなのでしょう。

種類は少ないですが、日本でも購入可能です。

ラミー LAMY

ラミーのインク消しペン

ペリカン PELIKAN

ペリカンのインク消しペン

ファーバーカステル FABER CASTELL


ファーバーカステル インクイレーサー M (ボディカラー3色アソート) 185530 FABER CASTELL 万年筆用 修正ペン 万年筆用修正ペン

修正ペンの使い方

使い方についてご説明しましょう。修正ペンは片方に白いペン(消去用)、もう片方に青いペン(修正用)がついています。

ペンの両極の一方がインク消し、もう一方が修正用の青ペンになっている

ビフォー

紙の上に、ラミーのブルーインクを使って、落書きをしてみました。

ラミーの青インクで書いた落書き

アフター(消去)

インクを消去してみましょう。書いた文字の上から、白いペンでなぞってみます。するとどうでしょう、このように、さっと色が消えます。

インク消しを使って消してみた様子

アフター(修正)

今度は修正してみます。でも消した部分は、万年筆で上書きすることはできないんです。試してみると分かりますが、紙が修正液を含んでしまっているので、上から書いても色が消えてしまうのです。

そこで登場するのが、修正ペンの青いペン先です。これで書き直しをします。

写真では分かりづらいかもしれませんが、何箇所か、書き加えてみました。万年筆の青色とほとんど同じ色です。

消した部分を修正ペンで書き込む

一度修正したところは、再び白いペンで消すことはできません。修正は1回きりです。もう一度直したい場合は、修正液や修正テープなど、他の方法で書き直しをするしかないですね。

フランスの学生の必須アイテム

フランスでは、修正ペンのようなアイテムがあるにも関わらず、万年筆人口が減少しています。その代わりに、今こちらで人気を博しているのが、フリクションボールです。

学生や子供たちに大人気の「フリクションボール」。言わずと知れた日本の文房具メーカー、パイロットによる、画期的な発明です。消しゴム感覚で消せるし、全て1本で済むので楽なんですよね。やはり万年筆と修正ペンの2本使いは手間がかかります。それに万年筆は定期的な手入れが必要なので、学校で使うにはちょっと面倒なんですよね。

とはいえ、万年筆離れと言われていても、万年筆を好んで使う学生や子供たちが少なからずいます。 文房具売り場に行けば、必ず万年筆用修正ペンが置いてあります。こちらでは10〜20本セットで買うこともしばしば。私も必ず、修正ペンは家にストックしてあります。


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青インクを使うなら試してみたい修正ペン

昔からヨーロッパでは、子供たちが学校で万年筆を使う文化があります。そのため、消去可能なインクや修正ペンが発達したのでしょうね。
ラミーやウォーターマンなどのブルーインクは、日本でもよく使われています。でも、インクを消せるペンがあることを、知らない人が多いかもしれません。消し跡が残らず綺麗に消去できるのでとても便利、よかったら試してみてみてくださいね。

よもやま文房具

Posted by cripon