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「大人の塗り絵」日本だけじゃない! 海外でも人気の秘密は?

2020-05-12

こんにちは、クリポンです。
数年前から大人の塗り絵がブームとなり、今も人気が続いています。塗り絵は日本だけでなく海外でも、私の住むフランスでも人気で、大人のための塗り絵の本がたくさん売られています。

塗り絵の良い点は誰でもすぐに始められること。絵を描くのが苦手という人でも、塗り絵はびっくりするほど簡単です。それに塗り絵は、気分をリラックスさせてくれるんです。軽い気持ちで始めてみたら、心地よく描ける塗り絵に夢中となり、虜となってしまう人が少なくないようです。私もそんな一人です。

今回は大人がはまってしまう、塗り絵の魅力についてお伝えしましょう。


大人の塗り絵が大人気! その魅力に迫る

アメリカで生まれた塗り絵の本

小さい頃に親しんだ塗り絵は、子供の遊びだと思っている方もいるのではないでしょうか。気軽にでき、しかもやり甲斐が十分にある塗り絵は、今や立派な大人の趣味として、その地位を確立しています。書店で大人の塗り絵の本を多く見かけるのは、それだけ人気があるということでしょう。

塗り絵はフランス語でコロリアージュ(coloriage)と言います。よく日本の塗り絵の本のタイトルには、コロリアージュという言葉が使われています。そのせいなのでしょうか、たまに「塗り絵はフランス発祥」とサイト等で説明されているのを見ますが、違いますよ〜。

塗り絵帳と色鉛筆
Photo by J. Kelly Brito on Unsplash

塗り絵の本が初めて登場したのは、アメリカだとされています。その本とは、1879年にマクローリン(McLoughlin)兄弟によって出版された「Littel Folks’ Painting Book」です。

この頃のアメリカは、国民教育において芸術の重要性が認識されていった時期にあたります。その影響下で、子供の教育目的でこの塗り絵の本が生まれたようです。

この本は短い詩や物語に沿って、挿絵に色をつけていく形で進みます。世界で初めての塗り絵本に戸惑う人もいたのでしょう。本の前書きには、「線を超えて塗らない」「肌や髪の色を工夫する」など、塗り絵の方法についての助言・注意書きがあるそうです。

フランスでブームを引き起こした塗り絵の本

日本同様、フランスでも塗り絵は、昔から子供達によって親しまれていました。塗り絵は子供のものだったんですよね。

しかし2012年、ある本が出版されたことで状況が一変し、大人が塗り絵にのめり込んでいきました。その本とは「アートテラピー : アンチストレスのための100の塗り絵(Art-thérapie : 100 coloriages anti-stress)」(Hachette Pratique 出版)。

爆発的な売れ行きとなり、フランスの塗り絵ブームに火をつけました。こちらです。


Art-thérapie: 100 coloriages anti-stress

フランスではこの本をきっかけに、様々な出版社から大人の塗り絵の本が出版されるようになりました。今でも本屋ではたくさんの塗り絵の本を見かけます。おしゃれな本などいっぱいあって、選ぶのも大変です。

フランスと前後して、アメリカやイギリス、スペインなどでも塗り絵ブームが起こっています。今や塗り絵は世界で人気があるんですね。

大人の塗り絵がおすすめな理由

大人の塗り絵をおすすめする、いくつかの理由をまとめてみましょう。

1. 簡単なのに大きな満足感が得られる

下絵があるので、絵を描くことに抵抗がある人でも楽に始められます。色を塗るだけなのに、自分でもびっくりするような、素敵な作品に仕上がることもありますよ。

2. 特別な用意はいらず、すぐに始められる

必要なのは色鉛筆だけ。塗り絵の本を買わなくても、インターネット上には無料の塗り絵が豊富にあるので、ダウンロードをしてコピーするのもいいでしょう。

3. 幅広いジャンルが揃っている

風景、動物、キャラクター、抽象的な模様など、絵のジャンルが豊富なので、自分好みの下絵が見つかります。

4. ストレス解消にぴったり

好きな色を塗って無心になれる塗り絵は、ストレスを忘れてしまうほど。フランスの塗り絵本の表紙にはよく「アンチストレス」と書かれています。
実際に塗り絵は「塗り絵療法」として、多くの場で活用されています。

たくさんの色鉛筆を並べた様子
Photo by Sara Torda on Unsplash

塗り絵で知る、アートに触れる心地よさ

なぜ大人になって塗り絵にはまるのか。実際にやってみないと、その良さは分かりにくいかもしれません。

普段、絵などのアートにあまり関わっていない場合、何かを創造する機会ってあまりないですよね。それが簡単な塗り絵によって、クリエーティブな満足感を味わえる。アートにたずさわることで脳にいつもとは違う刺激を感じ、それが心地よいのです。

36本の色鉛筆

絵を描くのが苦手という方は、結構いると思います。そんな方でも、塗り絵はハードルが低いと言えます。すでに下絵があるので絵を描くわけではなく、色をつけるだけで良いのです。

白黒の味気ない下絵が、自分の手で色をつけて鮮やかな一枚の絵となった時、全て自分が書いたような錯覚を起こし!?なんとも言えない充実感に包まれますよ。

塗り絵で身近にアートを感じよう!

大人の塗り絵は子供用と比べると、下絵の線が細かく複雑です。大人の塗り絵は初心者用から上級者用まで幅広くあり、自信がない人でも自分にあった塗り絵を見つけられます。

上級者用のものになると、気が遠くなるほど複雑で、時間がかかりそうなものもあります。簡単なものから始めて、一つ一つ制覇していくのも楽しいですよ。

日常あまりアートと接する機会がないという方は、まずは塗り絵から始めてみませんか。普段経験できないような創造的な体験が、簡単にできるでしょう。

よもやま文房具

Posted by cripon