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簡単にできる! 「カヴェコ」万年筆のペン先交換

こんにちは、クリポンです。
万年筆の購入にあたり、最も気になるのはペン先の状態ではないでしょうか。運よくも、滑らかに気持ちよく書ける万年筆に出逢えた時の喜びは大きいですよね。

しかし通販などで試し書きできずに買うと、しばしばペン先の不調にでくわすことがあります。そんな時は専門家に見てもらうのがベストではありますが、機会に恵まれなかったりしてそうはいかない場合もあります。そこで簡単なのは自分で交換してしまうことです。

今回は興味のある人は多いかも!?カヴェコ万年筆のペン先交換とその方法についてお届けします。


「カヴェコの万年筆」適合するペン先選びと交換方法は?

調子が悪い時には思い切って交換!

万年筆のペン先交換ができるメーカーは複数あり、カヴェコもその一つです。

カヴェコとボックのニブ比較

書けないなどの理由をはじめとして、ペン先を替えたい欲求はしばしば起こります。万年筆に問題があった時など、無理なく自分で交換できるのならば、これほど便利なことはないですよね。

カヴェコからは、自社のモデルにそれぞれ適合する替えペン先が販売されています(パケオを除く)。

一つ言えば日本で購入すると輸入品ということで、値段高めになってしまうのは痛いところです。ドイツではそれほど高くはないのですが。でもいつか問題が起こった時のために、替えペン先が存在すると分かっているだけで安心できます。

ラミーとは交換方法が異なる

ラミーの万年筆は簡単にペン先交換できることで知られています。すでに経験済みの方もいらっしゃるでしょう。

ラミーはこのようにニブのみをずらし外して交換できます。

ラミーのニブ

カヴェコについては、交換方法はラミーと異なります。ラミーはニブのみを取り替えますが、カヴェコはペン芯も含めたペン先全体を交換します。

参考までに、別メーカーのものですが一般的な万年筆の名称です。

ペン先の名称

少し高度な?方法としてカヴェコについてもニブとペン芯に分解し、ニブのみを取り替えることもできます。しかしメーカー的には推奨されず多少リスクもあるのでここでは取り上げないことにします。

モデルで選ぶ! 替えペン先4タイプ

カヴェコのペン先を交換する際は、モデルごとに適切なものを選ぶ必要があります。難しくはないけれど、初めはちょっとだけ複雑に感じるかもしれません。

カヴェコが販売する替えペン先は、サイズや形状により4タイプに分けられます。それぞれ適合するモデルは以下のとおりです。

*パケオの替えペン先は販売されていません。

タイプ1

  • ACスポーツ
  • ALスポーツ
  • アートスポーツ
  • ブラススポーツ
  • ブロンズスポーツ
  • スチールスポーツ
  • スターリングスポーツ
  • スペシャル
  • ステューデント
  • リリプット
  • ディア2
  • オリジナル060

カヴェコはドイツ・ボック社(BOCK)のニブを使用しています。ボック社に存在する多様なサイズのニブのうち、上記のモデルでは060番ニブを付けたユニットが適用されます。

こちらがユニットです。

ペン先ユニット

ニブとペン芯をネジ付きのプラスチックチューブにはめ込んだものです。これを首軸の中にねじ回しながら入れます。交換方法については後述します。

EF(極細字) :

F(細字) :

M(中字) :

B(太字) :

BB(極太字) :

タイプ2

  • クラシックスポーツ
  • スカイラインスポーツ
  • フロステッドスポーツ
  • アイススポーツ

数あるカヴェコスポーツの中で、特に上記4つの樹脂製のものはタイプ1のようなユニットではなく、首軸を含むペン先全てを交換します。

そのため購入の際は、軸と同色の首軸を選ぶ必要があります。あるいはあえて別の色を選んで、ツートンカラーとすることもできます。

用いられているニブはタイプ1と同じ060番です。

タイプ3

  • オリジナル250
  • スプラ

ボック社の250番大型ニブを使用しています。タイプ1と同様に、替えペン先ユニットが販売されています。

ちなみにこのタイプ3はニブのみならず黒チューブ部分の形や長さも唯一のもので、タイプ1のモデルとの互換性はありません。

タイプ4

  • ピストンスポーツ

ピストンスポーツは大半のモデルと同じく060番のニブが使われています。しかしこれもユニットの黒チューブ部分の形が特殊なため、ピストンスポーツのみへの適用となります。

カヴェコのニブを交換してみよう!

ここではペン先ユニットの交換方法について解説します。ネジ式なので至って簡単で、面倒な作業なしに楽に外したり取り付けたりできます。

1.

まずカートリッジやコンバーターを付けている場合は外します。ペン先は洗浄しておいた方が手が汚れず作業がしやすいです。

2.

ペン先ユニットを外していきます。

この時ニブを変形させないために、ニブとペン芯の真ん中あたりを両側から、根元の方をつまむようにするとよいでしょう。

ペン先2

3.

つまんだペン先を首軸に対しネジを外す方向に回していきます。最初は硬く締まっていて、回しにくい場合もあります。

ペン先がつまみづらい時は、布やキッチンペーパー、薄いゴムシートなどで包み、その上からつまむとやりやすくなります。

回していくと黒チューブが徐々に出てきます。

ペン先を外す1

外れました!

ペン先を外す2

はめ直すときはユニットを挿しこんでから回しますが、ある一定のポジションからネジを回し始めないと、完全に元に戻らず、少し飛び出た状態になります。

そのときはねじを回し始める位置を少し変えてやり直してみてくださいね。

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替えるのは簡単と言っても…

自社万年筆のペン先の替えを販売しているメーカーはそこそこあって、家で問題解決できるのはありがたいですね。ただ替えペン先はラミーのニブくらいの価格ならいいのですが首軸付きで結構な値段となるものもあり、気軽にというわけにもいかず悩むところです。私の場合ニブの不調は自分で調整していて、あとはたまに欲が出て字幅とかニブの大きさ、色、質などを替えてみたくなるのですが…その必要はないと自分に言い聞かせて(笑)大体は諦めています。

万年筆

Posted by cripon