使って楽しい!【水彩色鉛筆 ゴールドファーバー アクア】
こんにちは、クリポンです。
水彩色鉛筆って何?色鉛筆で水彩?知らない人にとっては謎めいた色鉛筆かもしれません。しかし使ってみると、面白い画材であることが分かります。
いざ買ってみようと思うと、その種類や値段の幅が広く、選ぶのに悩むものです。私も購入時に迷いましたが、昔からのファーバーカステル好きとあり、やっぱり選んだのはこれでした。
きっとファーバーカステルの色鉛筆について、情報をお探しの方が多いかと思います。参考になればと、今回は水彩色鉛筆「ゴールドファーバー アクア Goldfaber Aqua」についてお届けします。
使ってみたい水彩色鉛筆 ファーバーカステル「ゴールドファーバー アクア」
中間の価格帯 Faber-Castell「ゴールドファーバー色鉛筆」
ファーバーカステルの水彩色鉛筆「ゴールドファーバー アクア」です。
![ゴールドファーバーアクア水彩色鉛筆](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-13-copie-min-1024x768.jpeg)
色鉛筆って、本当にいろいろなメーカーのものがありますよね。海外製品で買いやすいのは、ファーバーカステルやステッドラー、カランダッシュなどでしょうか。
ファーバーカステルの色鉛筆は、調べてみると分かりますが、少しばかりややこしいです。種類がたくさんあって、違いが分かりにくいのです。
パッケージの色で3つに分けられる
そこでまず、種類について簡単にご説明しましょう。
ファーバーカステルの色鉛筆は、大きく3つの価格帯に分かれています。パッケージ(箱や缶)の色で区別されており、赤色(低価格帯)、青色(中価格帯)、緑色(高価格帯)の順になります。
それぞれの価格帯で、油性色鉛筆と水彩色鉛筆があります。
「青缶」と呼ばれるゴールドファーバー
今回ご紹介する青色の缶に入った水彩色鉛筆は「ゴールドファーバー アクア」と名付けられています。青缶の油性色鉛筆の方は、単に「ゴールドファーバー」と呼ばれています。
セット販売の色数は12色、24色、36色、38色、48色の5つ。私の水彩色鉛筆は24色です。
![蓋を開けて上からのアングルの写真](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-7-copie-2-min-768x1024.jpeg)
![斜めからのアングルの写真](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-8-copie-2-min-1024x768.jpeg)
気になる値段は?
ファーバーカステルの水彩色鉛筆のうち、ゴールドファーバー アクアは中間の価格帯にあたります。中間と言われても…どのくらいの値段なのか、曖昧ですよね。
「ゴールドファーバー アクア」と、緑色(高価格帯)の高級水彩色鉛筆「アルブレヒト デューラー」を比べてみましょう。
アルブレヒト デューラーはこちらです↓
ファーバーカステル アルブレヒト デューラ水彩色鉛筆 24色 缶入117524 [日本正規品]
比較するにあたって、ドイツ・ファーバーカステルのサイトに表示されている値段を参考にしました。
その結果、色の数(12色、24色、36色、48色)にかかわわらず、「アルブレヒト デューラー」は「ゴールドファーバー アクア」の約1.7倍の値段でした。
まあそうですね…。「ゴールドファーバー アクア」はとても質の良い水彩色鉛筆ですが、「アルブレヒト デューラー」はその上をいくと思います。日本でもアマゾンで調べると似たような値段の比率です。
赤色(低価格帯)の水彩色鉛筆はゴールドファーバー アクアの約半分ほどの値段になります。
3つの価格帯の色鉛筆には明らかな値段の差があり、質もそれぞれ違います。目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
満足できる質・発色の良さ
ファーバーカステルのゴールドファーバーは、個人的には文句なしの質です。
ところで、私は低価格帯の赤箱の油性色鉛筆も持っています。綺麗な色で悪くないのですが、発色が少し弱めかなと。色鉛筆の先に圧力をかけながら数色の重ね塗りをしていって、ようやくそれらしい色が出るという感じです。
でもゴールドファーバーは違います。1本1本の発色が素晴らしいです。それほど力を入れずに塗っていっても、鮮やかな色がパーッと広がります。色のグラデーションもつけやすく、塗り絵などをしていて面白さが増すように思います。
水彩色鉛筆について驚くのは、描いた部分を水で溶く瞬間です。色の鮮やかさがさらに増すような印象を持ちました。単色も混色も色味を失うことなく綺麗な色が出ます。油性・水彩色鉛筆に限らず、質の良い色鉛筆はやはり違うのだなと思った次第です。
水彩色鉛筆「ゴールドファーバー アクア」はこんな色!
1. チューリップで試してみる
試し塗りをしてみます。桃色の色鉛筆でササっとチューリップを書きました。 紙は中目の水彩紙を使っています。
![チューリップの絵下書き](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-9-copie-2-min-768x1024.jpeg)
8色使って色を付けてみました。ところどころ、2色の混色をしています。
![8色を使って色付けした様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-10-copie-2-min-768x1024.jpeg)
筆に水を含ませて、塗った部分を溶いていきました。色鮮やかに浮かび上がります。
![一部を水で溶いた様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-11-copie-2-min-768x1024.jpeg)
![水で溶いたチューリップ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-12-copie-2-min-768x1024.jpeg)
濡れたところを乾かしてから、水彩色鉛筆でさらに描き込みました。
![2度塗りし終えたところ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-13-copie-2-min-768x1024.jpeg)
描き込んだところを、再度軽く水を含んだ筆でなぞりました。 重ね塗りは1回のみ、即席!?水彩画の出来上がりです。
![最後にまた水で溶いて完成](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-14-copie-2-min-768x1024.jpeg)
2. 百合で試してみる
先ほどの絵よりもっと丁寧に・・・ということで、今度は黄色系の色を使って百合を描いてみました。 下書きの段階で大きく描き始めたのよいものの、勢い余って左の花びらを描くスペースがなくなってしまいました。でもこのまま続けます。 中目の水彩紙を使って描いています。
![百合の絵の下書き](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-15-copie-2-min-768x1024.jpeg)
7色使って色を付けました。
![7色で色付けしたところ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-16-copie-2-min-768x1024.jpeg)
塗った部分を水で溶きました。水を乗せると色が鮮やかになる、この瞬間が好きです。
![水を乗せで溶かした様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-17-copie-2-min-768x1024.jpeg)
乾かしてからさらに細部を描き込みました。その後軽く、水を含んだ筆でなぞって、とりあえず完成としました。もっと重ね塗りをしていくこともできます。
ゴールドファーバー アクアはどの色も鮮明に色が出ます。楽しくてどんどん描き込みたくなってしまうような色鉛筆です。
![2度塗りして完成した百合](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2020/10/phonto-18-copie-2-min-768x1024.jpeg)
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水彩色鉛筆はユニークな画材です。使うたびに書き方や色の重ね方について新たな発見があります。 色を付けてさっと水で溶き、シンプルに色付けするのもよし。あるいは重ね塗りをしていき、繊細かつ濃厚な色使いの絵を描くのもよし。使い方にルールはなく、色の乗せ方や水の使い方など人それぞれ、十人十色な絵が出来上がるでしょう。興味を持たれた方はぜひ日々の楽しみに、水彩色鉛筆に挑戦してみてくださいね。