ファーバーカステル【ポリクロモス】気になる!色鉛筆レビュー
こんにちは、クリポンです。
絵が描けたらいいなあ、なんて思うことはありませんか。かくいう私もその一人です。コロナ禍により家での時間が増えたのを機に、まずは塗り絵からと始めたのは2年前のこと。最初は家にあったお手頃色鉛筆で始めたのですが、その後欲が出てゴールドファーバー、そしてポリクロモスを購入するに至りました。使ってみてため息が出ました。やはり良いものは良いですね。
今回はファーバーカステルの色鉛筆「ポリクロモス」24色+単品購入したものを、色見本とともにご紹介します。
FABER-CASTELL Polychromos 違いに思わず納得!の色鉛筆
最高級の油性色鉛筆
ファーバーカステルの「ポリクロモス」色鉛筆です。
ポリクロモスは発色、耐光性に優れ、プロのアーティストに信頼されるファーバーカステル最高級の油性色鉛筆です。
なんと言っても発色の良さには驚きます。色の濃淡を表現しやすく、力を抜いて撫でるように塗るときでも、色の個性をはっきり見てとれます。タッチによる変化がつけやすいので色表現も思いのままです。
芯は硬すぎず、むしろ適度な柔らかさがあり、描き心地の良い色鉛筆です。
ポリクロモスはドイツ製です。軸にMade in Germanyと書かれています。
100年以上の歴史を持つポリクロモス
ポリクロモスが初めて登場したのは1908年、100年以上も前のことになります。発売当時のパッケージはメタル缶ケースでした。
ポリクロモス誕生から111周年にあたる2019年には、初代の缶ケース復刻版が限定販売され話題となりました。
こちらが発売当時の缶ケースです。
ポリクロモスという言葉は、ギリシャ語の「poly」(たくさんの)と「chroma」(色)から派生してできています。言い得て妙というか、無限に色を表現できる色鉛筆であるからこそのネーミングですね。
最大120色が揃うポリクロモス
現在ポリクロモスは120色が揃っています。バラ売り購入ができるほか、12色、24色、36色、60色、120色セットから選べます。
豪華な木箱入りは72色セットもあります。
私が持っているのは缶入り24色セットです。
120色セットいいなあと憧れつつ、とりあえずは24色から。混色でたくさんの色が作れるので、24色でも十分なのですが…。でもどうしても欲しい色があったので、単品で少し買い足しました。
少々値段の張るポリクロモスですが、12色か24色セットを購入しておいて、後で欲しい色のみ単品で追加するという方法もあります。ただし単品購入が増えると、セットで買ったほうが安かったという結果になるので、この辺りが悩ましいです。
バラ売りに関しては、ネット通販の他、画材店で購入可能です。
こちらでは好きな色を6色選んでセット購入できます。
ポリクロモスとの違いは?
ファーバーカステルの色鉛筆には、数多くのラインナップが存在します。ちまたではよくこれらを「赤缶」「青缶」「緑缶」などと分類することがあり、品質・価格によって大きく3つに分けています。
赤→青→緑の順番に、品質レベルが(そして値段も!)上がっていきます。緑缶のポリクロモスは、ファーバーカステルにおいて最高級品質と言えます。
ファーバーカステルには油性色鉛筆のほか、水彩色鉛筆もあります。
緑缶の水彩色鉛筆は「アルブレヒト・デューラー」と名付けられています。つまり緑缶の油性色鉛筆はポリクロモス、それに対する緑缶の最高級水彩色鉛筆はアルブレヒト・デューラーになります。
ところで赤・青・緑の「缶」と言い表していますが、実際にはパッケージはメタル缶以外にも、紙箱だったりロールペンケースに入っていたりと、商品により様々です。
こちらは青缶の水彩色鉛筆「ゴールドファーバー アクア」 :
赤缶(私のは箱ですが…)の油性色鉛筆です :
24色セットの色見本
24色セットには白色と黒色のほか、基本色「黄・赤・青・緑・茶・灰色」から派生した色が、2〜4色ずつ含まれています。
実際に塗ってみたのがこちらです。
白色と黄・赤・青色系
緑・茶・灰色系と黒色
上の24色以外にもう少し色が欲しくて、4本を画材屋さんで買い足しました。ベージュ、桃色、渋めの緑色です。
それぞれの色には、ファーバーカステルにより色名と番号が付けられており、鉛筆の軸に表示されています。
後に上の4本に加え、さらに単品で色鉛筆を増やしました。詳しくはこちらをどうぞ:
肌の色を塗るのにポリクロモスの何番がいい?
色鉛筆で顔を描くことがよくあると思います。日本人的な肌色を考える場合、24色セットには適する色が含まれていないんです。
個人的には、肌の色のベースとする色は、とりあえず132ライトフレッシュが1本あると良いと思います。あとは濃淡を表現するために、ライトフレッシュを少し濃くした感じの189シナモンがあると便利です。明るさ(輝き)を出したいなら、薄い色である103アイボリーを部分的に使うのもいいでしょう。
さらにはお好みでですが、桃色がかった131ミディアムフレッシュや他の桃色系の色、またはオークル系の色なども部分的に使えるでしょう。私も試しながらいずれまた買い足そうと思っています。全くきりがないのですけれどね。
24×24の混色の表
24色を掛け合わせて混色の表を作ってみました。縦列の一番左の色に、横列の一番上の色を塗り重ねてできたものがこちらです。
色鮮やかな表になりました。混色によって様々な色が作れることが分かります。ベースに塗る色と塗り重ねる色それぞれ濃淡の程度を変えることで、上の写真とは違った色味になるでしょう。
時間がある時にちょこちょこと塗り進めていったのですが、思いのほか時間がかかりました。作りながら混色に関して自分なりの発見もあり、描いてみて結果は満足です。ただこういう混色表を作るのは24×24が限界かなと思った次第です(笑)。
ポリクロモスの良さを実感したくて、鮮やかな赤色が使えるりんごを描いてみました。
難なく色が湧き出てくるような感覚を覚え、時間を忘れて一気に描きました。
まずは塗り絵からと思っていたのがいつの頃からか、自分でも絵を描いてみたいと考えるようになりました。そうして始めたものの、なかなか思うようには描けませんが気ままに続けていきます。風景画に興味があるので、ポリクロモスを持って外に出てみるつもりです。
セット購入して好きな色を買い足すのも良し
ポリクロモスはプロだけでなく、子供から大人までぜひ多くの方に楽しんでいただきたい色鉛筆です。その品質はさすがと言え、一度描き始めれば時間を忘れて没頭してしまうでしょう。買うにあたって値段が高めなのが悩むところですが、長く使うつもりであれば買って損はないと思います。私のように色数の少ないセットを買っておき、欲しい色のみ買い足すのもありですよ。