バログラフ「エポカP」スウェーデンの国民的ボールペンがおしゃれすぎる!?
こんにちは、クリポンです。
世界には知らない文房具メーカーがまだまだあるわけですが、先日メイド・イン・スウェーデンのボールペンを手に入れました。そう、スウェーデンといえばバログラフ(Ballograf)です。
中でもバログラフのエポカPは、スウェーデンでは誰もが知る国民的ボールペンなのだそう。フランスでいうBICのようなものなのでしょうか。なぜかバログラフはフランスであまり出回っていないのですが、日本での方が購入しやすいブランドだと思います。
今回はバログラフの人気ペン「エポカP」をご紹介します。
Ballograf epoca 握りやすさ愛らしさ二重丸のボールペン
スウェーデン発!ロングセラーのボールペン
バログラフのノック式ボールペン「エポカP」です。
エポカPは1961年にスウェーデンで発売されて以来、現在も世界で販売され続けているロングセラー商品です。不思議と古臭さはなく、愛くるしさに溢れています。
今でこそ、エポカPに似た感じのボールペンはよく見かけますが、当時はきっとおしゃれなペンとして話題となったことでしょう。
バログラフとは?
日本では、バログラフの名前はまだそれほど浸透していないかもしれません。バログラフはスウェーデンに拠点を置く、1945年創業の筆記具中心のブランドです。
創業以来、現在に至ってもメイド・イン・スウェーデンであることを誇りとし、製造工程の全てをスウェーデンで行なっています。
バログラフ自身の製品はボールペンとシャープペン、そしてそれらにまつわる部品(替芯や消しゴムなど)に限られます。
しかしバログラフは販売代理店としてステッドラーやクロス、シェーファーなどの製品を扱うことで、万年筆や水性ペンなども含めた筆記具全般の販売を行なっています。
バログラフといえば「エポカ」
かつてボールペンの開発が進んだのは1940年代であり、1950年代になると質が良く使いやすいインクが登場するようになりました。この頃ボールペンの需要が高まり始め、バログラフでも多くのボールペンが生産されていました。
そんな中、エポカPが発売されたのは1961年です。
デザインもさることながら、人間工学を用いて作られたエポカPは、疲れることなく書き続けられるペンとして、郵便局や銀行など仕事の場でも重宝されました。
スウェーデンといえばバログラフ、バログラフといえばエポカで、現在においてもエポカはバログラフの人気主力商品です。
ラインナップ豊富なエポカ
豊富なカラーバリエーションが揃うエポカは、ビビッドな色からパステル色まであります。単一色軸の他に、軸の前部と後部で色が異なるものもあります。
1961年に登場したエポカPをはじめ、軸の一部を金属にしたもの(エポカ クローム)、またはラバーグリップに変えたもの(エポカ グリップ)など、素材のバリエーションも楽しめます。
金属部分がゴールド色のものはエポカ ラックスと呼ばれます。
シャープペンもあります。
おしゃれ感漂う!エポカP
こちらは最もクラシカルなモデル「エポカP」です。
重さは13gと軽めで、プラスチック軸のベースとなる色に、部分的に使われている金属のシルバーが映えます。
遠目にはシンプルな作りのようですが、よく見ればなかなか凝っているんです。
北欧でよく使われるボールペンとのことですが、庶民的なペンというにはちょっとおしゃれすぎませんか?と思うようなデザインです。
握りやすいグリップと8角形の軸
エポカの軸は8角形です。しかしリングを境にグリップは円形と、形が変えてあります。
グリップ部分はペン先に向かって絞られていくようなカーブを描き、この形が握る指にしっくりと収まります。太すぎず細すぎず、良い握り心地です。
グリップ部の上のリングが素敵で、中央ではなく少しペン先寄りという、その位置がいいですね。このリングのおかげで全体が引き締まった感じがします。
リング上を1周するようにして書かれているのはBALLOGRAF EPOCA SWEDENの文字です。
ロゴ入りクリップ
ロゴが入っていて形が独特なクリップです。
バログラフのロゴはペン先を表したものだと思います。
ただ自分に笑ってしまったのは、このロゴをだまし絵のように見てしまったことです。最初にサイトの黒白ロゴ(または青白ロゴ)を見たとき、白い部分が強調して見えてしまって、このMみたいな文字は何を表すのだろうと考えていました。
でも見るべきは白い部分ではなく、色の濃い部分でした。そうするとペン先だということが分かります。興味のある方はネット上にあるバログラフのロゴを見てみてくださいね。
替え芯は独自規格
バログラフの替え芯は交換可能であり、独自規格を採っています。
パーカーのG2規格にそっくりなのですが、長さが数ミリ違います。惜しい…。
下の写真は上がパーカー、下がバログラフです。
海外のユーチューブで、パーカー芯の端を切って調節する方法を紹介しているものがあります。簡単にできそうですが、ちょっと面倒なので個人的にはバログラフ芯でいきます。
購入時のインクの色は黒か青になり、私のものは青色でした。書いてみて驚いたのが、バログラフの青インクは一般のものより暗めで、ブルーブラックのようであることでした。
微妙に色のトーンが違うのが分かるでしょうか。万年筆インクほどの、ブルーとブルーブラックの明白な違いはないものの、なかなか良い色です。
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ビックの傘下にあったバログラフ
バログラフは1959年から2004年までフランスのBIC(ビック)に買収されてその傘下にありました。そんなわけで例えばバログラフのロンドというモデルは以前ビックの製品として出ていた、といったこともあります。だからというわけでもないでしょうが、ビックのクリックゴールドってエポカPに似ているなとちょっと思ったり。クリックゴールドはフランスでは展開されていないこともあり持っていないのですが、いつかエポカ似のペンの比較などしてみたいです。