1本でOK! ファーバーカステル「9000番 パーフェクトペンシル」欲しい機能が全て詰まった鉛筆
こんにちは、クリポンです。
それぞれ好みの筆記具は、成長ともに変わっていくものです。例えば子供の頃に手にした鉛筆は、大きくなるにつれて、使い続ける人とそうでない人に分かれていきます。
私の場合は便利なシャープペンを好むようになり、鉛筆を全く触らない時期がありました。でもいつの頃からか鉛筆の感触が懐かしくなり、突然気まぐれに使いたくなる時があるので、常に筆立てに入れてあります。
たまに使う程度なので、そこまで鉛筆にこだわることはなかったのですが、最近ちょっと贅沢な鉛筆を買ってみました。
今回は鉛筆好きなら気になるかも!?ファーバーカステルの9000番パーフェクトペンシルをレビューします。
Faber-Castell「9000番 パーフェクトペンシル」ちょっと贅沢な気分で使いたい!
9000番仕様のパーフェクトペンシル
ファーバーカステルの9000番パーフェクトペンシルです。

パーフェクトペンシルと、貫禄のある名前が付けられています。元祖はファーバーカステルの高級ブランド「伯爵コレクション」に属するもので、数万円もするラグジュアリーな鉛筆として知られています。
今回ご紹介するのはパーフェクトペンシルの廉価版です。
このパーフェクトペンシルに使われているのは、ファーバーカステルの9000番鉛筆です。1905年に発売されて以来、変わらず愛されている鉛筆で、その100周年を記念して登場したのが、9000番仕様のパーフェクトペンシルです。

9000番といえばこの深緑色!キャップの色も同色にしてあり、全体に落ち着いた色合いが素敵です。
廉価版ということもあり、伯爵コレクションのものと比べると価格の差はかなりあります。それでも普通の鉛筆1本の値段からすると、9000番パーフェクトペンシルの値段にちょっと驚くかもしれません。廉価版といえども、贅沢な鉛筆なのです。
パーフェクトペンシルとは?
パーフェクトペンシルはファーバーカステルの製品で、いわばキャップ付きの鉛筆です。自信を持って「パーフェクト」と名付けただけあって、これ1本に欲しい機能が全て揃っています。
注目したい5つの点について見ていきます。
1. 9000番鉛筆を搭載、濃さはB
初期搭載として付属しているのは9000番鉛筆。1905年に登場した、ファーバーカステルの歴史ある鉛筆です。

芯の濃さはBです。9000番のBは、例えば私の持っている三菱9800番のBに比べると、薄くて硬めです。個人的には筆圧低めでも濃く出るような鉛筆が好みなので、濃さを選択できればよかったのですけれどね。
9000番について詳しく書いています :
2. キャップ付き鉛筆
存在感のあるキャップがついており、このキャップにいろいろな機能が詰まっています。

鉛筆を持ち歩くときはキャップがあると便利です。むき出しのままだと、芯の黒鉛があちこちに付着してしまうのが面倒です。でもキャップがあればポケットやカバンに入れても布地を汚さずに済みます。
このように便利なキャップですが、外れてしまいやすいものが多いですよね。でもパーフェクトペンシルの場合、勝手に外れてしまうことがありません。
キャップと鉛筆のサイズがぴったり合っていて、しかも差し込むのに十分な奥行きがあり、深くまで入ってしっかりと固定されるのです。

さらに重宝するのがクリップです。クリップ付きのキャップとは珍しく、シャープペンのように挟んで携帯できます。クリップを使用していても鉛筆が抜けてしまうことがないので安心です。
3. 便利なエクステンダー
キャップは鉛筆が短くなった場合のエクステンダー(補助軸)としても機能します。

鉛筆に対しぴったりサイズなのでぐらつくことはありません。長さもそこそこあり、使いやすいエクステンダーだと思います。
4. 鉛筆削りも付いている!
鉛筆はシャープペンと違って、頻繁に削る必要があります。パーフェクトペンシルには鉛筆削りも備わっています。
鉛筆削りはキャップの中に隠れています。

鉛筆削りを引っ張り出します。ネジ式ではありません。

使って丸くなった鉛筆を削ってみました。


よく削れて先が尖りました。

使用後は、削り器に付いたかすを良く取り除いたほうが良さそうです。気にしないのならそれでいいのですが、パラパラと芯の粉が、取り付けたキャップの穴から落ちてきます。
5. あると助かる!消しゴム
消しゴム付きの鉛筆です。

実際に使ってみました。よく消えます。

小さな消しゴムなのでたくさんは使えませんが、あると何かと便利です。
気になる替えの鉛筆は?
パーフェクトペンシルの鉛筆は短めで、毎日あれこれと書いていると、あっという間に使い切ってしまいそうです。
替え鉛筆は、見栄えからすればパーフェクトペンシル用のものを使うのが一番でしょう。ただ芯の濃さはBの一択で値段が少し高めなので、コスパを考えて他の鉛筆で代用できないかと考えることもあるかもしれません。
パーフェクトペンシルに使用されているファーバーカステルの9000番鉛筆は軸が細めなので、同じような軸径の細いものを探す必要があります。
日本の鉛筆はそれに比べると太めのものが多く、私が持っているトンボ2558番とか三菱9800番などは、太くてキャップに入りません。

色から言えば三菱9800番が使えればバッチリなのですが…残念ですね。
家にいろいろな鉛筆が揃っていないので確かめられないのですが、探せば日本の鉛筆でも細軸のものがあるかもしれません。
海外の鉛筆は細いものが結構あって、例えばフランスのBICの鉛筆はサイズがぴったりです。

う〜ん、なんだかなあ、ちぐはぐな感じは否めない…。このキャップに似合うのはやはりファーバーカステル9000番ですね。
やっぱり9000番が使いたい…そんな時は?
パーフェクトペンシル用の9000番の替え鉛筆は値段高めですが、海外製のボールペンリフィルのようなものと思えば良いのかもしれません。
別の方法があるとすれば、パーフェクトペンシル用ではない、普通のファーバーカステル9000番を利用すれば多少コスパ的には良いかもしれません。
写真の一番下は通常の9000番、真ん中はパーフェクトペンシル用のものです。

通常の9000番鉛筆に比べて、パーフェクトペンシル用鉛筆は長さが短く、その差は結構な違いあります。この短さだからこそキャップをつけても携帯しやすいということがあるのですが。

通常の9000番を使う方が値段的にお得ではありますが、キャップをはめると、長すぎて胸ポケットに入れるのは無理になります。後部に消しゴムもありません。
ただ一つ良い点は、芯の濃さについてB以外の選択ができること。9000番は16種類の芯の濃さが揃っています。
とは言え長いな…。家で使うのならこれでもいいですが、持ち歩くには考えてしまうところですね。
パーフェクトペンシル用の替え鉛筆です。
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必ずしも必要ではないけれど、あれば気分が上がり楽しめるものってありますよね。私にとってパーフェクトペンシルがまさにそんな感じです。鉛筆なのに立派なキャップがあることで、何か特別なペンを使っているような気分になります。本来普段使いには何らかの鉛筆1本があれば十分なのですが、パーフェクトペンシルがあるとモチベーションもアップします。これまでとは鉛筆に対する感覚が変わり面白いものです。