ラミー「トライペン」多機能らしからぬ!?かっこよさあり
こんにちは、クリポンです。
ラミーには「cp1」と名の付くシリーズがあります。何を隠そう、私はこのcp1が大好きなんです。デザインは良く言えばシンプル、悪く言えば地味とも言えます。そのため人気のサファリなんかに比べると、影に隠れた存在かもしれません。確かに一見地味なんだけれど、その実かなり個性的で、そんなところに惹かれています。
マイナーな!?cp1シリーズですが、トライペンは比較的人気があります。トライペンはcp1のスペシャルバージョン。オリジナル版のcp1はブラック軸ですが、トライペンはマットなステンレス軸で、シルバー色が美しいです。
今回はラミーの多機能ペン「cp1 トライペン」をご紹介します。
【LAMY cp1 tri pen】色褪せ知らずのロングセラーペン
3in1の便利ペン
ラミーのcp1トライペン、こちらです。
![ラミーのトライペンステンレスの全体写真](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-copie-min-530x398.jpeg)
便利な3つの機能が備わった多機能ペンです。ボールペン2色(赤と黒)と、シャープペン(0.5mm)が1本にまとまっています。
軸の細さからは多機能ペンに見えず、まるで単色ボールペンのようです。
トライペンが発売されたのは1994年。ゲルト・アルフレッド・ミュラー氏によるcp1を基にデザインされています。まもなく30年を経ようとしていますが、その姿からは一向に古さを感じません。
cp1についてはこちらをどうぞ :
昔に搭載されていた「マーカー」
以前はトライペンの標準搭載リフィルとして、赤色ボールペン芯ではなく「マーカー」が付いていました。マーカーと聞いて、フェルトペンが備わっているのでは?と思われた方もいるかもしれません。
実際に付いていたのは、蛍光オレンジ色のボールペン芯であり、これがマーカーと呼ばれていました。(記事の終わりに試し書きを載せています。)
現在はマーカーに代わり、赤色ボールペン芯が標準搭載となっています。蛍光オレンジも悪くないですが、確かに赤色の方が使用頻度が高そうです。
エレガントな回転式の多機能ペン
おしゃれ度100%のヘアライン軸
軸素材はツヤを消した、マットステンレスです。
![分解の方法1](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-11-copie-min-398x530.jpeg)
細かい筋がたくさん見えますが、ヘアライン加工によるものです。ヘアラインのおかげで銀色の軸が、光の具合で白っぽく見えたりと、豪華さのある軸です。
細かいところまでこだわりあり、おしゃれ度100%!ラミーならではですね。
ヘアラインはグリップ部分まで続きます。
![グリップ部分の様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-17-copie-min-398x530.jpeg)
軸の太さはペン先まで変化がなく、グリップ部分はストレートです。金属でストレートの軸は固さをもろに感じ、握りやすいとは言えませんが、ヘアラインの感触は良いです。
ちょっと重めなトライペン
トライペンの重さは28gあります。重心が後部(クリップの方)にあり重みを感じやすいです。重めのペン好きな方にとっては、気持ちの良い重量感があります。
赤・黒ボールペンと0.5mmシャープペン
ペンの切り替えは回転式を採用しています。ボールペン2色とシャープペンで、購入時に付属しているボールペン芯は、赤色と黒色です。
赤色ボールペン
![ボールペン赤芯](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-9-copie-min-530x398.jpeg)
黒色ボールペン
![ボールペン黒芯](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-8-copie-min-530x398.jpeg)
シャープペン芯の太さは0.5mmです。
![シャープペンに切り替えた様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-7-copie-min-530x398.jpeg)
ラミー2000と共通のクリップ
クリップは根元にバネが仕掛けてあります。LAMYのロゴの上を押すことで、簡単に開閉できます。
![lamyのロゴ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-2-copie-min-530x398.jpeg)
![クリップ上から見たところ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-3-copie-min-530x398.jpeg)
![クリップをしたから見たところ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-4-copie-min-530x398.jpeg)
ラミー2000(下の写真)のクリップとよく似ています。それもそのはず、ラミー2000とcp1はデザイナーが同じなんです。
![ラミー2000のクリップ](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2021/10/phonto-8-copie-min-530x398.jpeg)
クリップの上から見たところです。
![尻軸の様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-5-copie-min-530x398.jpeg)
後部のキャップの下には消しゴムが付いています。小さいので常用はできなさそうです。
![消しゴムは後部のキャップの中](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-6-copie-min-530x398.jpeg)
替え消しゴムも販売されています。品番はLAMY Z15 (LZ15) になります。
ペン軸の分解
ボールペン芯の色を換えたり、好みのリフィルに換えたい場合もありますよね。その時は軸を分解して交換します。
軸中央にある色表示部分よりペン先側を外します。
![分解の方法2](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-12-copie-min-398x530.jpeg)
ネジ式です。この部分はプラスチックでできています。
![分解の方法3](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-13-copie-min-398x530.jpeg)
芯をゆっくり引き抜いて交換します。
![ペンを分解した様子](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-14-copie-min-530x398.jpeg)
シャープペンの芯の補充方法に注意!
シャープペン芯の補充する時も、上のように分解します。シャープペンの管を引き抜き、その管の中に芯を入れます。
通常のシャープペンのように、後部の消しゴムを外して補充するわけではないので、注意してくださいね。
ラミーのマーカー芯とは?
前述したように、数年前までトライペンの芯として、マーカーなるものが入っていました。
マーカーとは、こちらの芯のことです。
![マーカーと称される替芯m55](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-15-copie-min-530x398.jpeg)
現在も別売り販売されている、蛍光オレンジ色のボールペン芯です。品番はLAMY M55(LM55)になります。
この芯で試し書きをしてみました。
![替芯m55の試し書き](https://www.criponparis.com/wp-content/uploads/2022/04/phonto-16-copie-min-530x398.jpeg)
蛍光色です。なくても困らないけれど、あれば便利かなと思える色です。多色ボールペンの色は赤・青・黒・緑が多いので、蛍光オレンジのような変わった色が使えると、気分が変わります。
ラミーの他の筆記具についてはこちらをどうぞ:
一言「かっこいい」に尽きる
このトライペンはただただ「かっこいい」の一言に尽きます。このような多機能ペンが30年も前に発売されていたとはびっくりです。現在においても姿形が魅力的な多機能ペンってそれほど多くはないですよね。個人的にはトライペンは使って楽しくなるペンです。ただ本音を言えば多少握りにくいのと重めなこともあり、万人受けはしないと思います。例えばラミー2000の多機能ペンが人気なのは、握りやすさと適度な重さが理由の一つでしょう。トライペンは実用性重視の方にはあまりおすすめできませんが、ペンのクセも個性のうち!と楽しめる方なら満足できるペンだと思います。