大人の風格漂う!ラミー「st トライペン」ブラック
こんにちは、クリポンです。
多機能ペンとは名の通り、多くの機能が備わったペンです。機能の組み合わせは多様で、例えばボールペン数色とシャープペンの組み合わせ。あるいは多色ボールペンと言って、2色以上のボールペン芯を1本にまとめたものもあります。多いもので1本に10色ほど入っています。
日本で売れている多機能ペンですが、海外メーカーにおいては、シャープペン機能付きのものは多くありません。あってもアジア限定製品ということがよくあります。海外ではシャープペンをあまり使わないので、売れないのかもしれませんね。そんな中、ラミーは比較的多くのシャープペン付き多機能ペンを出しており、個人的には驚きです。
今回はラミー多機能ペンの中から、シャープペン機能付き「stトライペン」をレビューします。
「LAMY st tri pen black」大人かっこいい!ツイスト式多機能ペン
落ち着いた大人のブラック軸
ラミーのstトライペン黒軸、ツイスト式多機能ペンです。
オールブラックに近いと言えるでしょうか。落ち着いた佇まいがかっこいいです。
トライペンとはラミー独自の名称で、文字通り3つの機能を持ちます。
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購入時は、赤と青のボールペン芯が付いていますが、後で好みの色の芯に変えることも可能です。
stはラミー2000のミュラー氏の作
「st」はラミーのモデル名で、ゲルト・アルフレッド・ミュラー氏の作品の一つです。彼が手掛けたものは他にも、ラミー2000やcp1などがあります。限りなくシンプルなデザインの中に、キラッと光るかっこよさがある。彼の作品に魅了される人は少なくありません。
stトライペン (上)とcp1ツインペン(下)を並べてみました。同じ雰囲気を持ち、細身で真っ直ぐな円柱形であるところがよく似ています。
かつてstシリーズの中には、万年筆や単色ボールペンもありました。現在販売されているのは、多機能ペンのみです。
トライペンにはブラック軸とシルバー軸があります。
ブラック軸 :
シルバー軸は、2色のボールペン芯は赤色と黒色になります。
stにはツインペン(ボールペン黒とシャープペン0.5mm)もあります。
スリムな軸
一般に多機能ペンというと、太めの軸が多いです。そんな中、ラミー多機能ペンの特徴として挙げられるのは、スリムな軸であること。多機能ペンらしからぬ、スラリと細長のシルエットには上品さが漂います。
細めの軸が好きという方には、ラミーはおすすめです。
stトライペンの素材はステンレス製で、マットブラックのラッカー仕上げです。軸はサラッとした手触りです。
ステンレス製でちょっと重め
スリムな軸ではあるものの、見かけによらず重量があります。
stトライペン : 28g |
重心は後方(クリップのある方)にあり、重さを感じやすいです。軽めのペンを好む方にとっては、意外な重さかもしれません。
重めの筆記具は、慣れるとクセになる心地よさを感じることもあります。よほど嫌いでなければ試してみるのも一つでしょう。
このペンは重さはあるものの、握り心地は悪くないですよ。個人的な意見ですが、私の場合は手に馴染んで握りやすいのは、cp1トライペンよりもstトライペンの方です。見た目の好みについてはどちらも好きですが、cp1の方がちょっと上です。
シンプルな形のクリップ
定評のある、個性的で面白いラミーのクリップ。モデルごとに、様々な形を取っていることで知られています。
stトライペンのクリップはシンプルで、ペンの形によく合っています。
作りが弱そうに見えるかもしれませんが、そんなことはありません。しっかりと出来ています。
ツイストして機能切り替え
機能の切り替えはツイスト式です。ペン先側を握って固定し、クリップのある側を左右にひねると、ボールペン/シャープペンが切り替わります。
下の写真は、ペン先を切り替える時の目印です。ひねる際に、クリップの先端を使いたい色の方に向けます。
赤色ボールペン :
青色ボールペン :
シャープペン(0.5mm) :
海外ではしばしば0.7mmのシャープペンが好まれますが、漢字が書きやすい0.5mmが搭載されているのは嬉しいですね。
消しゴム付きです。ペンの後部はキャップになっています。
替芯にジェットストリームも使える
芯の交換をするときは、機能切り替えの回転部分がネジになっているので回して外します。
ラミー純正のボールペン芯は品番M21です。別途購入したグリーンの芯を置いてみました。
純正芯の好きな色に変えてもよし、あるいはジェットストリームの芯も使えます。ラミーに好みの芯を装着して使えるのは大きなポイントです。
stトライペン ブラック :
stトライペン ステンレス :
stツインペン :
他の筆記具についても書いています!
仕方がないけれど…いつか来る廃番
ラミーは海外のメーカーながら、昔から多くの多機能ペンを販売しています。でも近年はちらほらと廃番のものが出てきており、例えば4penが公式サイトから削除されています。こうやってモデル数が少なくなっていくのは寂しいですね。もう長いこと新作多機能ペンは出てきていないので、そろそろ新しい商品が登場してくれることを期待しているんですが…どうでしょうね。