久々の新色!ラミー「イコン」パステル調でかわいさ増したボールペン
こんにちは、クリポンです。
サファリの新色が出て他にも、このところ海外ではラミーに関してあれこれとざわついています。個人的に一番驚いたのは、なんとラミーが三菱鉛筆の子会社になったこと、つまり買収されたことです。今後どう変わっていくのか、とても興味があります。
それからもう一つ、昨年(2023年)下旬のことですが、ラミーのイコンに新色が出たのにも驚きました。イコンはシャープペンが廃番となり、ボールペンはかろうじて残っているものの、あまり出回っていない印象がありました。このまま消えていくのではと思いきや、それが6色もの色が登場して嬉しい限りです。
今回はラミー「イコン econ」の新色から、アプリコット軸についてお届けします。
LAMY Econ 久しぶりに限定カラー軸登場!ボールペンレビュー
雰囲気変わる!?パステル色のイコン
ラミー「イコン」のボールペンです。
2023年に新色が発表されたイコン。前回の限定カラー軸の登場は2014年のことであり、実に9年ぶりとなります。
今回はパステルカラーを含む全6色です。カラー軸のイコンって、結構雰囲気が変わりますね。
この6色展開は、2022年に登場したロゴプラスのカラーバリエーションと同じです。とは言えロゴプラスはプラスチック軸、イコンは金属軸ということで、色の感じが違って見えます。
どんな色合いで、質感なのか、実際に見てみたくて文房具屋に入荷されたと知った後すぐに行きました。選んだのはアプリコット・マット色です。
みかん色とも言うべき、ほんわか優しい色です。オレンジ軸といえば、ちょっと前にスイフトのオレンジもありましたが、この2つの色は全く異なります。
スイフトはギラギラとした蛍光色です。対してイコンはパステル調のオレンジ。どちらもお気に入りです。
6色登場のイコン
現在イコンの筆記の種類はボールペンのみです。既存のステンレス軸とヘアライン軸に加え、マットな6色が限定で登場しました。
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日本での公式販売はブラックとインディゴの2色のみになります。一応、未発売の他の色も購入できるようです。
定番の軸には以下の2つがありますが、日本で手に入れられるのはステンレスのみのようです。
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ありそうでない!?おしゃれなイコン
一見、飾り気がないイコンは、オーソドックスなペンに見えるかもしれません。
ラミーの他のモデルと比べると見た目のおとなしさがあり、好みが分かれやすいという気もします。でも使っているうちに、じわじわとそのかっこよさに惹かれていくのがイコン。ありそうなのに実はない、人と被らないペンです。
チャームポイントはクリップとグリップ
個人的にイコンが良いと思うのは細部のデザインです。クリップの形一つを取っても独特です。
くるりと巻いた先端部分がいい味を出しています。
逆から見ると、一枚板から作られているのが分かります。
下の写真で3ヶ所、縦に線が見えるのは、クリップを軸に固定し留めた跡です。
こんな箇所でさえもデザインとして違和感なく溶け込んでしまうのがラミー流です。
ノック部から見る形もいいです。ちょっと人参っぽいですね。
クリップは丈夫に作られており、もちろんちゃんと機能し挟めます。そう簡単に外れて壊れるなんてことはないと思います。
さて、イコンの個性はグリップ部分にもみられます。
切れ込みが3ヶ所入っています。下に金属が重ねてあり、角度によってキラキラ光ります。こういう独特なデザインがラミーらしいです。
リフィルの交換
上の写真でグリップの切れ込みから金属が見えるのは、このような作りになっているからです。口金に続く部分でした。
ラミーのM16芯が使われています。ラミー社の独自規格のリフィルなので、他のメーカーとの互換性はありません。イコンはアダプターが使えないことが、ラミーの芯が好きではない人にとってはちょっと辛いところかもしれません。
ステンレスとカラー、どちらが好み?
私が初めてイコンを購入したときは、ネットでも実店舗でもステンレス軸しかありませんでした。初めてカラー軸を見ましたが、軸色によって印象は変わるものですね。
ステンレス軸はよりシャープに、細軸に見えます。実際は同じ太さなのですが。
個人的にはイコンはシルバー以外の色の方が、デザインがより強調されるように思うのですがどうでしょう。どちらが良いかは好みですね。
イコンのステンレス軸について書いています :
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再び沸いた!?イコン
イコンは比較的新しいモデルであり、発売されたのは2011年です。シャープペンとボールペンがありましたが、残念なことにシャープペンは数年前に廃番となりました。
ボールペンは存在しているものの、最近はフランスでもイコンはあまり出回っていないモデルのように感じていました。他のモデルに比べてちょっと地味なところもあり、定番色にステンレスとヘアラインの軸しかないとあってあまり人気がなかったのか…。でも私はイコンの独特なデザインが好きで、使えば使うほどかわいく見えてくる不思議さがあります。
遠からずボールペンも廃番になるのかと思っていたところ、突然出てきたイコンの新色には驚きました。復活したかのような印象があり、ここへ来て海外では新色だけでなく、既存のステンレスとヘアラインの軸も以前より出回るようになりました。
今回の新色は限定品なのでしばらくの後、市場から消えていくと思います。ただイコンそのものがこのまま残っていくのかちょっと心配、気になるところです。